いつもなら28日までの2月が今年は29日まである!
カレンダーを作る会社の間違いでは決してありません。
うるう年は4年に1回2月の日にちが1日増える年のことを言います。
これは、地球が地軸を中心に回転する自転と
太陽の周りをまわる公転が関係して必要になる日にちなのです。
実は、1年は365日と約6時間(正確には5時間48分46秒らしいです)。
私たちが思ってるよりもすこーしだけ長いんですね。
1年を時間の単位にすると、
24時間×365日=8760時間。
なんだ。8760時間からはみ出た6時間くらい
あってもなくても変わらないようなものじゃないか。
と、そんな感じで切り捨てられるような問題でもなく。
なんせ1年で6時間ずれるということは
4年で24時間、つまり1日分時間がずれますからね。
この6時間を無視すると1460年後には1年分時間がずれて、
「空白の1年間」が生まれてしまう。と、こういうわけです。
そこでそれを少しずつ調整しながらうまく歳月を過ごしていく、
そのための調整の1日を4年ごとに作っているんですね。
さてここで賢いあなたは気づくでしょう。
「何で2月じゃなきゃいけないの」と。
8月に32日目を作ってくれたら
夏休みだって1日増えていたかもしれないのに。と。
そもそもなんで2月だけもともとの日数が少ないんでしょうか。
お話は古代ローマ時代にさかのぼります。
当時は3月が1年のはじめとされていました。
3月1日が「ハッピーニューイヤー(^0^)」だったんですね。
また、当時は奇数が縁起がいいとされていて、
1月は31日、2月は29日、3月は31日、、、というように
29日ある月と31日ある月を交互に並べていて、
1年も365日ではなかったそうな。
丁度当時の皇帝であるジュリアス・シーザー(カエサル)が
季節の微妙なずれに気づき、
1年は365日にしてうるう年システムつくろう!と、考えたそうです。
まずは1年の日数が365日になるように、
奇数月は引き続き31日まで、偶数月は30日までに変更。
1年の最後の月である2月は30日間にしてしまうと
毎年366日になってしまうので29日間にさせてもらって、
うるう年で追加する1日は、2月にたしておこう。
そういうわけで「1年の最後の月」であったばっかりに
なんだか帳尻合わせのような存在に。
追い打ちをかけるようにその後の皇帝、
アウグストゥスという人なんですが、
「8月が31日まで欲しい!」
どうしても自分の生まれ月は31日までほしい!
そう言い始めました。権力がある人はすごいですね。
偉い人が8月が31日まで欲しいと言ったら
8月は31日まで増やせちゃうんですよ。
但し1年は365日なので増やす1日はどこかの月からもらうしかない。
御察しの通りです。
1年の最後の月は便利な存在ですね。
皇帝には逆らえませんからね。
2月はこうして28日間という日数に落ち着いたのです。
この後もう少し日数調整談義が入ると思いますが
長くなるので省略させていただきますm( _ _ )m
とりあえず2月が28日までしかない理由と、
うるう年が2月に1日追加することになっている理由、解決いたしましたでしょうか?