マイホームの立地、「駅近」と「郊外」を徹底比較
マイカー持つか持たないかも比較

マイホームを考えるとき、便利な駅近か、それとも広い郊外か、立地をどこにするかが大きなポイントとなります。立地によって、暮らしの行動範囲は大きく変わってきます。
ご参考のために、「駅近」と「郊外」、その良さとデメリットを比較してみました。また、移動手段としてマイカーを持つことが良いのかどうか、そのメリット・デメリットも比較してみました。ぜひ、理想の住まい探しのご参考になさってください。

「駅近」と「郊外」、通勤・通学の利便性は?

・駅近

駅近の魅力は、何と言っても駅へのアクセスのしやすさ。朝が苦手な方は、最寄駅にすぐ行ける駅近が魅力。多少朝寝坊しても、雨が降っていても、短い時間で駅に到着できるので、安心です。

・郊外

通勤・通学に鉄道を利用しない人なら関係なのですが、最寄り駅まで行くのに時間がかかってしまう郊外の立地は、通勤通学の利便性は低くなってしまいます。しかし、健康維持のために徒歩や自転車を使っていると考えれば、これもメリットになります。

生活のしやすさはどちら?近隣の施設のチェックが大切

・駅近

利用する鉄道や駅によって、駅前が発展しているかどうか千差万別です。ただ、一般的には、駅周辺には商店や病院が集まりやすいのも事実です。だからといって「駅近は生活がしやすい」と結論付けてしまうのは早計です。
駅にもよりますが、駅前にコンビニはあってもスーパーがない、あったとしても規模が小さいなど…日常の買い物に不便な駅もあります。あらかじめ駅周辺にどのような施設があるかをチェックしましょう。

・郊外

駅近の立地に比べると、郊外では商店や病院の数は少なくなりますが、車があれば目的の施設に直行できるのでそれほど気にならないはずです。また、最近では、ショッピングセンターなどの大型の商業施設は、駅近より郊外に作られるケースが目立ちます。
車がなくても、自転車で行ける距離に大型商業施設があれば、買い物はすべてそこで済ませることができるので便利と言えます。

住環境の違いは?

・駅近

駅周辺は乗降客などで人通りが多く、賑やかです。夜も、街路灯が明るいため女性の一人歩きでも安心です。その反面、通行する自動車の走行音や繁華街の物音、電車の音など、夜遅くまでざわざわしていて、人によっては落ち着けないかも知れません。
なお、駅近の立地では、将来、高層のビルなどが建つ場合もあり、日照が遮られてしまう恐れがあることも考えておきましょう。

・郊外

郊外の立地では、幹線道路沿いでなければ、駅近のように電車や車などの走行音に悩まされることはありません。また、日照の問題もほとんどなく、静かな住環境で、落ち着いた暮らしが期待できそうです。
ただ、特に夜間には人通りが少なくなるため、夜道が寂しくなってしまいます。女性や子どもの夜間の外出には気を付ける必要があります。

子育ての環境はどう違う?

・駅近

子育てにおいて、駅近にメリットがあるのは教育の場面です。最近では、私立の小中学校や公立の中高一貫校が人気ですが、そうした学校に進学した場合、ほとんど鉄道を利用した通学になります。お子さまの通学しやすさを考えると駅近が有利です。また、受験のための塾なども駅近の方が、選択肢が多くあります。
一方、小さな子供を育てるには、駅近には良くない点もあります。一般的に駅近の立地では近隣に公園が少なく、交通量の多い道路もあるので、のびのびと遊べる場所を探すのに苦労する場合が多いようです。
ただ、一概に駅近といっても、場所によって大きく違います。小さなお子さまを育てているご家庭では、実際に現地に足を運んで、交通量や遊び場などを事前に調べておくとよいでしょう。

・郊外

郊外は、比較的土地の価格が安いため、広めの家が持てます。このため、子ども部屋の確保もしやすくなり、庭を設けることもできます。さらに、駅近に比べ公園が充実している所が多いようです。そこで、「自然に囲まれた環境の中で、子どもをのびのびと育てたい」と考えて、郊外の立地を選ぶ人も少なくありません。
子どもの通学では、地元の小中学校に進学する場合は問題ありませんが、鉄道を使って通学する学校をめざしている場合は、駅までの距離があるため通学に不便を感じることもあります。

資産価値としては?

ライフステージの変化により、将来、マイホームを売ったり貸したりすることになる場合も想定できます。その時の売却金額や家賃の基準となるのが「資産価値」です。建物部分は、年とともに劣化してしまいますが、土地は劣化することがほとんどないため、土地の価値が「資産価値」のほとんどを占めています。

・駅近

利便性の良い駅近は、今後も購入希望者や賃貸希望者が絶えないと思われるため、資産価値を維持しやすい立地といえます。
将来的に、駅前の開発がさらに進んで街のにぎわいが大きくなれば、さらに資産価値が高まる可能性もあります。
逆に、街が衰退してしまい、駅前商店街がさびれてしまうと、資産価値は減少してしまう可能性もあります。立地を考える際は、街の将来性まで考慮しておく必要があります。

・郊外

一般的に、郊外の立地は駅前と比べて資産価値の増減が少なく、安定しています。そんな中でも、「子育てしやすい街」とか「お洒落な街」「自然に恵まれた街」など、ポジティブなイメージのある地域では、そこに住みたいと思う人が絶えないため、資産価値を維持しやすいでしょう。資産価値の維持を考えた場合、一定のブランド・イメージを持つエリアを探してみるのも良いでしょう。

マイカーを所有する?所有しない?

マイカーを趣味やレジャーに使いたいという方もいますが、そうでもない方にとって、マイカーを所有するかしないかは、立地にも左右されます。
駅近では、生活でほとんどマイカーを必要としないことが多く、駐車場料金も高いので、マイカーを持たないと選択される方もいます。逆に、郊外の立地では、通勤・通学や買い物にどうしてもマイカーが必要となる場合もあります。
どちらにしても、最近では、レンタカーはもちろん、カーシェアリングどのサービスも充実しているので、単に、マイカーを所有するかしないかだけではなく、車の利用法にも選択肢が広がっています。

マイカーを所有するメリットとデメリット

【メリット】
・まとめ買いをされることが多いご家庭には便利
・バス停や駅まで移動することなく、駐車場から目的地まで一直線に行ける
・思い立った時にすぐにドライブに出かけられる
・公共交通機関のダイヤや時刻表を気にせずに、マイペースに移動できる
・家族の怪我や病気など緊急の場合でも、すぐに病院に運べる

【デメリット】
・車の購入費や維持費などにお金がかかる
 (普通車の場合、年間のおおよその経費は50~60万円と言われています)
・せっかく車を所有していても、ほとんど使わないケースもある

マイカーを所有しないことのメリットとデメリット

【メリット】
・車の購入費や維持費・ガソリン代などがかからない
・駐車場を探す必要もない
・車を使わず、徒歩や自転車で移動すれば健康的

【デメリット】
・緊急に移動する必要が出てきたときに不便
・タクシーなどの利用頻度によっては割高になってしまう
・レンタカーやカーシェアリングの予約が面倒

まとめ

マイホームを考える場合、立地の問題は大きなポイントとなります。賃貸であれば、もしその立地がライフスタイルにあっていなかったとしても、引越しすることができます。しかし、購入する場合には、そう簡単に立地を変えることはできません。
「駅近」か「郊外」か、それぞれのメリット・デメリットを比較して、あなたの暮らし方に最適な立地を選んでください。立地を選ぶときには、必ず事前に下見して、周囲の環境や将来的な街のあり方までも把握しておくことが大切です。
この記事を参考に、ぜひ、あなたの現在と将来のライフスタイルに適した立地を見つけてください。


[参照URL]
E-LIFE
https://www.e-life.jp/column/compare2/

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