大國魂神社の「酉の市」

皆さんは「酉の市」をご存じでしょうか?

酉の市といえば関東の晩秋の風物詩ともいわれる行事です。
府中の大國魂神社でも毎年開催され、浅草の鷲神社、新宿の花園神社とともに関東三大酉の市と呼ばれています。

このお祭りでは縁起物を購入し、1年の無事の報告と翌年の福を願います。
「酉の市といえば熊手」という連想をする方もいると思われますが、熊手は酉の市を代表する縁起物として扱われています

今回はこの古くから伝わる日本の行事についてお話したいと思います。

■そもそも酉の市とは?

酉の市とは鷲神社、大鳥神社、酉の寺など、鷲や鳥にゆかりがある寺社で行われている行事です。
酉の市が行われるのは毎年11月の酉の日であり、11月酉の日の午前零時に打ち鳴らされる「一番太鼓」を合図に始まり、終日お祭が執り行われます。
11月に酉の日が2回ある時は二の酉、3回は三の酉といわれ、今年の酉の日は、11/2(月)、11/14(土)、11/26(木)です。

■なぜ「熊手」を買うのか?

酉の市は今年1年の無事の報告と翌年の幸福を祈願するお祭り。
そして酉の市で必ずすることといえば、「熊手を買うこと」です。

熊手は、酉の市では運や福、商売繁盛を招く縁起物として扱われています。
名物「縁起熊手」にはおかめや招福の縁起物が飾られており、酉の市ではこの熊手を購入し、新年の幸福や商売繁盛を願うのが王道の楽しみ方とされています。

なぜ熊手が縁起物として扱われているかは所説ございますが、熊手は落ち葉などをかき集める道具として使用されるため、「運もかき込める道具」「金銀もかき集められる道具」ということで、縁起物としてみなされているようです。

■熊手を購入する際の「値切り」

また、有名な話として「酉の市で熊手を購入する際には値切る」というものがございます。
これは必ずしもそうしなければならないというわけではないですが、古くから「粋な買い方」とされています。

しかし、酉の市で行われる値切りは通常の値切りとは異なりますので注意が必要です!
熊手の値切り方は以下の通り。

① 店主に熊手の価格を聞く
② 3段階に分けて値切る
③ 値切り交渉成功
④ 値切り前の価格で支払い、お釣りはご祝儀として店主に渡す
⑤ 手締めをする

お気づきの方の多いと思いますが、お釣りはご祝儀として店主に渡すため、最終的には最初の価格どおりに支払うことになります。
値切り交渉に「買った」「負けた」といい交わし、交渉後にご祝儀を渡してお大尽気分を味わい、熊手屋はご祝儀を貰って良い気分になる。
これが昔の酉の市の楽しみのひとつで熊手の粋な買い方とされています。
興味がある方は積極的にチャレンジしてみてくださいね!

今年の大國魂神社の酉の市は
一の酉 11月 2日(月曜日)
二の酉 11月14日(土曜日)
三の酉 11月26日(木曜日)

となります。
これから一年の福を願い、足を運んでみるのはいかがでしょうか?

t@~[

同じカテゴリの最新記事

このページのトップへ