まだ夏前だからと言って、紫外線対策をおろそかにしていると大変です。
紫外線は波長の異なる3種類に分類され、特に、5月の今ごろはシミになりやすい紫外線が一番強い時期なのです。
そこで今回は、5月に実施したい紫外線対策をご紹介します。
■5月は、真夏の紫外線量とほぼ同じ
暖かくなって、気持ちの良い季節となりました。
しかし、5月は紫外線が急激に強まる季節でもあります。
まだ、夏前だからと紫外線対策をおろそかにしてしまうと、あとから後悔することになるでしょう。
美容関係者の世界では「紫外線は百害あって一利なし」と言われています。
紫外線を浴びることによって肌の乾燥を招き、シミ・シワの原因を作りだしてしまいます。
それに加えて、紫外線には老化の元となる「活性酸素」を大量に生み出してしまうという、美容の大敵となる厄介な作用も。
5月の紫外線量と強さは、真夏とほぼ同じです。まだ夏前だからと油断をせずに、しっかりとUVケアをして日焼けを予防しましょう。
(via watashi+ 【5月の肌】キレイな人は知っている!?油断大敵な紫外線のもとで過ごす方法)
■波長の長い紫外線に要注意
紫外線には、波長の違いによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分類されます。
その中で、地上に届くのは「A波(UVA)」「B波(UVB)」の2種類の紫外線です。
なかでも、「A波(UVA)」には、注意が必要です。
波長の短い「B波(UVB)」という紫外線は、肌の奥まで達してしまうことはほとんどありません。
しかし、「A波(UVA)」は波長が長く、肌の奥にある真皮にまで届いてしまいます。
そのため、後々、肌の弾力やハリが奪われ、シミやたるみの原因となってしまうのです。
(via DRUGユタカ 5月は紫外線に要注意!UVケア徹底対策!!)
そんな恐ろしい「A波(UVA)」ですが、外出の時だけケアしていても不十分です。
紫外線は、ガラス窓を通して、家の中に侵入してきます。
5月は、特にこの「A波(UVA)」が一番強い季節だと言われています。
しっかり紫外線対策をしてお過ごしください。
■紫外線ケア対策は製品の特性をよく見極めて
紫外線を防ぐ日焼け止めクリームには、「SPF」または「PA」という表示があります。
「SPF」は、先ほどご説明した紫外線のうちのお肌の表皮にとどまる、波長の短い「B波(UVB)」を防ぐ効果指数です。
「PA」は真皮にまで達する、波長の長い「A波(UVA)」を防ぐ効果指数となっています。
言いかえれば、「SPF」は肌が赤くなる原因を防ぐ効果を表わしているのに対して、「PA」は肌の弾力を失わせてしまう原因を防止する効果の程度を示しています。
「SPF」には1~50+までの数値があり、何も塗らなかった場合と比べて「B波」による炎症をどれくらい長い時間防止できるかを表わしています。
この数値が高いほど防御効果は高くなり、SPF 1で20分の紫外線ケア、SPF 30では600分つまり10時間の効果があることを示します。
これを見るとSPF値の高い日焼けクリームほど良いと考えがちですが、実は、数値の高い製品ほど肌への負担や刺激が強くなります。
そこで、お肌のためにはSPF値の低いクリームをこまめに塗り直すことが大事になってきます。
一方、波長の長い「A波」を防止する効果指数である「PA」は4段階の「+」マークで表示されており、「+」の数が増えるほど防御効果が高いことを表わしています。
例えば、
PA+ : UVA 防御効果がある。
PA++ : UVA 防御効果がかなりある。
PA+++: UVA 防御効果が非常にある。
といった具合です。この時期は特に、UVA防御効果が最高に高いPA++++がおススメです。
■積極的に摂り入れたい、美肌をサポートする栄養素
UVダメージを和らげるには、抗酸化力を高めることもポイントとなります。
この時期は、特に、抗酸化力の高いビタミン・ミネラル類を積極的に摂りましょう。
各ビタミンには、下記のような美肌効果があります。
・ビタミン C シミやソバカスを防ぎます。
・ビタミン A 肌の老化や肌荒れを防いでくれます。
・ビタミン E 肌のハリを保ちます。
・ビタミン B2 肌の新陳代謝を促してくれます。
トマトに含まれているリコピンには、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍以上の抗酸化力があると言われています。
美肌やUVケアのために意識して摂り入れたい食材です。
なお、トマトは生で食べるよりも、加工品の方が2~3倍もリコピンを吸収しやすいため、トマトジュースなどで摂取することをおススメします。
■まとめ
真夏並みの紫外線が降り注いでいるという5月。
お肌の健康のためにも、しっかりとケアをしていきたいですね。
そのケアも、紫外線の波長の違いや特性を理解すればより対策しやすくなります。
また、日焼け止めクリームにも、性能と持続時間の違いがあります。
これらのことを総合的に理解したうえで、ご自分にあった対策方法を見つけてください。
紫外線に負けず、いつまでもお肌を美しく保っていきましょう。