新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、外出自粛や在宅勤務などで家にいることが多くなり、沢山の人が家事の負担増を感じています。
今までなんとなく感じていた負担や不便だと思っていたことが、このコロナ禍で、改めて浮き彫りになってきたのではないでしょうか?ここでは、家事を楽にする家づくりや空間づくりの工夫をご紹介します。
家にいる時間が増えたことで、負担増となった家事は?
調査によると、家にいる時間が増えたことで、負担が増えた家事の1位は、やはり、「除菌/消毒などの感染症予防」でした。テレワークやテレ授業の機会が増えたことから、普段、家で昼食を食べない人が、家でランチを食べることが多くなり「料理」の負担が増えたと回答した人も多くいました。
●家時間が増えたことで負担が増えた家事
順位 | 項目 | パーセンテージ |
---|---|---|
1 | 除菌/消毒などの感染予防 | 30.4% |
2 | 料理 | 25.0% |
3 | 食料品・日用品の買い物 | 21.8% |
4 | 掃除・片付け | 18.6% |
5 | ゴミ捨て | 11.3% |
※N=6,642複数回答
2020年7月リクルート住まいカンパニー調査より
家事がより楽になる間取りの例
ここでは、負担が増えた家事を楽にするための間取りや工夫の例をご紹介します。
・「除菌/消毒などの感染予防」を楽にするための間取り例
玄関の近くに洗面台を設置
画像:PIXTA ※画像はイメージになります
玄関のすぐ近くに洗面台を設けておけば、帰宅後にすぐに手の洗浄ができます。外から帰って、除菌/消毒のために、いったん奥にある洗面所まで行き、手を洗ってリビングに戻ってくるといった複雑な動線が単純化され、楽になります。これは、アフターコロナの時代になっても、風邪の感染予防にも役立ちます。また、散歩後のペットなどの洗い場としても活用できます。
・「料理」~「食事」を楽にするための間取り例
テーブル一体型のキッチンで動線を最短化
提供:株式会社リビタ
キッチンとダイニング・テーブルを横に並べて、一体化することで、動線が最短化されます。これなら、キッチンで調理したお料理を、さっと横のテーブルに並べることができます。アイランドを回り込む必要もなく、スムーズに配膳や片付けができます。
料理も食事も楽しくなる工夫です。
・「見せる収納」で、料理を楽しく、片付けも簡単に
提供:ハコリノベ不動産
キッチンに飾り棚とパントリーを取り付ければ、楽しみながら料理をすることができます。人の目につくキッチン上のラックや飾り棚には、お気に入りの食器や雑貨を置けば、キッチンが華やかになります。また、重たいホーロー鍋などは、両手で取り出しやすいようにコンロの下に。扉をつけずにオープンな棚にしておけば、調理もしやすくなります。見映えと使い勝手のバランスを考えて収納しておけば、料理が楽しくなり、片付けも楽になります。
・「洗う」「干す」「しまう」を一体化して洗濯の動線をシンプルに
提供:LOHAS studio
洗濯には、「洗う」「干す」「畳んで、しまう」という工程があります。洗濯機、物干し場、クローゼットの間取りがバラバラだと動線が乱れて、ストレスになりがちです。
ランドリールームやファミリークローゼットを設けて、「洗う」から「干す」、「しまう」までの間取りを一体化すれば、一連の家事がスムーズになり、負担も少なくなります。
いかがでしたか、間取りや動線の工夫例。ぜひ、家造りやリフォームなどのご参考になさってください。家事の負担が軽減され、毎日を楽しく暮らすことができるようになります。
[参照URL]
SUUMO
https://suumo.jp/edit/oudan/newnormal/03/