念願のマイホームへの引っ越しを計画されている皆さま。新居でスムーズに新生活をスタートさせるためには、引っ越し前後の準備が重要です。そこで、ここでは入居前にやっておくべき準備・手続きなどをご紹介します。電気・ガス・水道など最も大切なライフラインの手続きや火災保険の契約などたくさんの手続きがありますので、事前に確認しておきましょう。
入居までの期間にあわせて進めておきたい準備
電気、水道、ガスはじめいくつもの手続きが
マイホームの引渡し日が決まると新居への引っ越しの日程も具体的に見えてきます。一刻も早く、新居での暮らしをスタートさせたいところですが、引っ越し前には荷造りや手続き関係など、多くのことを処理しなければなりません。特に、手続き関係は一括で行えない項目も多いため注意が必要です。
なかでも、ライフラインである「電気」「ガス」「水道」の手続きは、忘れてはいけない重要な項目です。特に、「ガス」の場合は開栓立ち合いが必要ですので、引っ越し前にはガス会社に連絡を入れて、立会日を決めておかなければなりません。
注文住宅の場合は、建築会社が工事のために電気・水道・ガスを仮設使用していることもあります。その場合には施主の名義に変更する手続きが必要となります。施工会社が、変更手続きを代行してくれる場合もありますので、どちらが手続きするのかを確認しておきましょう。
[入居1カ月前までに必要な準備]
入居の1カ月前までに済ませておきたい準備や手続きには、以下の項目があります。
詳細については、後ほどご説明しますが、まずは、チェックリストとして覚えておいてください。
・引っ越し業者の選定
・火災保険の会社選定と手続き
・粗大ごみの手配
・インターネットの手続き
・賃貸住宅の場合、退去手続き
[入居2週間前までに必要な準備]
入居2週間前までに済ませておきたい準備や手続は、以下の通りです。これも、後ほど詳細をご説明しますが、チェックリストとしてあげておきます。
・電気、水道、ガスの手続き
・役所関係の手続き
・その他の住所変更手続き
・近隣へのご挨拶
入居1カ月前までに必要な準備
入居の1カ月前までには、次の各項目にある準備や手続きを済ませておきましょう。
(1) 引っ越し業者の選定
引き渡し日が決まると、引っ越し日も決めることができます。まずは、引っ越し業者を選定します。数社から相見積もりを取る時間を考えると、引っ越し業者の選定は、入居の1~2カ月前からスタートするのがベストです。毎年3月前後は引っ越し業者が繁忙期に入ります。3月入居を希望する場合には、なるべく早めに動き出したほうが安心です。
(2) 火災保険の会社選定と手続き
火災保険を扱う会社は数多くあります。保険の種類によっては、住宅構造の関係で必要のない特約が含まれている場合もあります。一般的には建築会社やハウスメーカーから紹介してもらうことになりますが、引っ越し業者と同様に、数社の保険会社を選定して、相見積もりを取りましょう。この時、火災保険の適用が開始される日を確定させることも大切です。引渡し日を適用開始日に設定できるように、前もって手続きを完了させておきましょう。
(3) 粗大ごみの手配
新居への引っ越しの場合、それまで住んでいた家で使っていた家具や家電を新しい家具、家電に買い替えることも多くあります。必然的に多くの粗大ごみが出ることになりますので、ごみ処分の準備をしておきましょう。
リサイクルショップに持ち込んだり、譲渡したりといった方法もありますが、最も一般的な処理方法は自治体に処分を依頼することです。
自治体によってルールが違いますが、あらかじめ収集の日時が決められているところもあります。希望日までに粗大ごみを処分してもらうためには、1カ月ほど前に手続きを行っておく方が無難です。
※府中市の粗大ごみインターネット受付はこちら
https://s-kantan.com/sodai-fuchucity-u/offer/offerList_initDisplay.action
(4) インターネットの手続き
インターネットは、もはや生活の必須品です。引っ越ししてからすぐに使えないと困るので、しっかり準備をしておきましょう。
インターネットを利用している場合、通常はプロバイダーと回線事業者という2つの業者と契約をしているはずです。ただし、プロバイダーと回線事業者の個々で契約している場合と、セットで契約している場合があります。セットでの契約の場合は、移転手続き(引っ越しの手続き)や契約解除の手続きはプロバイダーに一括してお願いできるケースがほとんどです。しかし、個々で契約している場合は、回線事業者への手続きも必要となります。
プロバイダー契約の解除、申込みなどは通常インターネットや電話で行えます。しかし、回線工事の日程については注意が必要です。通常、工事日(開通日)は申し込みから2~3週間以上かかることが多いので、引っ越し当日もしくは翌日に開通させたい場合は、入居1カ月前には手続きを行っておく必要があります。
(5) 賃貸住宅から引っ越す場合は、退去手続きを
賃貸住宅から新居に引越す場合には、大家さんもしくは管理会社に退去日を通知しておかなければなりません。ここで注意しておきたいのは、退去する日程によっては家賃がまるまる1か月分かかってしまう場合があることです。家賃発生のタイミングや退去日の通知はいつまでにする必要があるのかなど、契約内容を確認して的確に手続きを行っておきましょう。
入居2週間前までに必要な準備
入居の2週間前までには、次のような手続きを済ませておきましょう。
(1) 電気、水道、ガスの手続き
「電気」「ガス」「水道」は、新居に入居したその日から使いたい必須のライフラインです。このため、手続きは忘れずに早めに行っておきましょう。電気、水道は通常インターネットや電話で手続きできます。ガスの場合は、開栓の立ち合いが必要なので、引っ越し前に連絡をして、立会日を決めておきましょう。手続きはハウスメーカーや建築会社が代行してくれることもあります。
(2) 役所関係の手続き
役所関連の手続きは、平日に行う必要があります。無駄に仕事を休まなくても済むように、事前に自治体に問い合わせて必要な書類を揃えておき、一度で手続きできるように準備しておきましょう。
手続きに慣れている建築会社の担当者に相談をしたり、新居先の自治体ホームページで確認しておけば、手続き漏れを防ぐことができます。
[必要な役所手続きの例]
・旧居の役所
転出届または転居届
国民健康保険資格喪失届
印鑑登録廃止手続き
児童手当の受給事由消滅届
・新居の役所
転入届
マイナンバーの住所変更
国民健康保険加入手続き
国民年金住所変更
印鑑登録
児童手当などの補助金の手続き
福祉手当、医療制度の住所変更
バイクの登録変更
車の登録変更
犬の登録
(3) その他の住所変更手続き
携帯電話や銀行預金、各種保険、社会保険など生活サービスの住所変更も必要となります。
郵便局に転居届を出しておけば、1年間、旧住所宛ての郵便物などを新居に転送してもらえます。窓口で転居届の手続きをする場合は、「本人確認書類(免許証など)」と「旧住所の確認書類」が必要となります。このほか、郵送やインターネットで手続きする方法もあります。転居届を出してから転送サービスが開始されるまでは一定の期間がかかるため、早めに手続きをしておきましょう。
(4) 近隣へのご挨拶
新居の工事前にすでに挨拶をしていると思いますが、引っ越し前にはもう一度、改めて近所の人たちに挨拶をしておきましょう。引っ越しの時も、工事と同様に近隣の方に迷惑を掛けることが多々あります。
特に注文住宅の場合、工事期間中には騒音や車の出入りなどで近所の方々にストレスを与えていることが考えられます。しっかりと挨拶をしておけば、後々の関係構築もスムーズにいきます。入居日の直前の週末などのタイミングが良いでしょう。
まとめ
新居で快適な生活をスタートさせるためには、周到な準備が必要です。時間のかかる手続きも多いため、タイミングを逃さないように注意しておきましょう。この記事をご参考に、いつまでに、どのような手続き・準備が必要なのか、チェックリストにしてまとめておいてはいかがでしょうか。
[参照URL] SUUMO