最近マンションなどでよく見かけるようになった、ディスポーザー。人気の設備でもあり、一戸建て住宅でも取り付けてみたいという人も多くいます。今回は、そんなディスポーザーについて詳しくご紹介していきます。
ディスポーザーとは
ディスポーザーとは、キッチンのシンクに設置する生ゴミ粉砕機のことです。主に排水溝のすぐ下に設置されており、生ゴミがシンクに溜まってしまうことを防いでくれます。
三角コーナーに生ごみを溜めておかなくても済むようになり、掃除が楽になり臭いも防げるため衛生的なシンクを保つことができるのは嬉しいです。
使い方的には、ディスポーザーに生ゴミを入れてフタをします。蛇口をひねり、水を出しながらスイッチを入れると約30秒から60秒程度の時間で生ごみが粉々になり下記のような状態なります。
ディスポーザーによっては、大きな骨や、大きな貝殻、大きな種など硬いものを入れてしまうと故障の原因になるので気を付けましょう。
また、ディスポーザーには3つのタイプがあります。下記で説明していきます。
機械処理タイプ
ディスポーザーで粉砕した生ゴミを機械で処理し、処理水を下水道に流すタイプです。生ゴミは機械の中で貯蓄され、ヒーターの熱を利用した乾燥処理を施すか微生物が生ゴミを分解して処理してくれます。
戸建てでもマンションでも導入することが可能です。
生物処理タイプ
ディスポーザーで粉砕された生ゴミを専用の浄化槽に集めます。集めた生ゴミは浄化槽の中の微生物を利用して分解し、処理水は下水道へと流れていきます。
マンションで採用されることが多く、戸建ではあまり見られないタイプです。
単体ディスポーザー
粉々にした生ゴミを発生した処理水と一緒に下水道に流すタイプです。そのため、「下水管の詰まりや生ゴミが下水管で腐り嫌なにおいの原因となるなどの問題を抱えており、ほとんどの自治体で単体ディスポーザーは認められていません。
戸建てもマンションも単体ディスポーザーを導入することは難しいです。
ディスポーザー導入のメリット
生ゴミをディスポーザーで処理することができるため、シンクに生ゴミを入れておくための三角コーナーを用意する必要がなくなります。
三角コーナーがなくなるだけでシンクのスペースが広くなるとともに、生ごみの悪臭やコバエなどの発生を抑え、シンクの中やキッチンを衛生的に保つことができるのは大きなメリットです。ディスポーザーはシンクの排水溝に設置することができるため、お料理を作りながら生ゴミをシンクの排水溝に入れることができるため屋外に置いておくことの多い生ゴミのゴミ箱までわざわざ持っていかなくても済むので家事が楽になります。
また、生ゴミは水分を多く含むためゴミ出しの時ゴミ袋がかなり重くなるというデメリットがあります。機械処理タイプのディスポーザーを使えば、乾燥処理してくれるので生ゴミの重量も抑えられてゴミ出しの負担もかなり軽減できるでしょう。
生ゴミを下水に流さずに捨てることもできるので環境にやさしいというのもメリットです。悪臭や虫、下水道への負担も抑えられて、家事が楽になり衛生面でも役に立つディスポーザーはかなりの優れものと言えます。
ディスポーザー導入の注意点
設置費用や年1回の定期点検費用、電気代などディスポーザーを使っていくにはランニングコストがどうしても掛かってきます。
また、ディスポーザーを導入したい場合シンクの材質がステンレス、規定サイズ、形状の排水溝であることが前提条件となっており既存のキッチンでは導入できない場合も。ディスポーザーを設置するためシンク下のスペースを大きく使う必要もあるので、収納スペースが少なくなるのにも注意しましょう。
生ゴミを砕く音も深夜などだと気になる場合があるので、深夜に使用することを避ける必要があるなど周りに配慮することも必要になってくるので注意が必要です。
設置前に排水設備計画確認申請が受理されている必要もあるため、1戸建ての新築やリフォームの排水管工事前に受理してもらえるように早め早めの申請をしておきましょう。
ディスポーザー設置までの流れ
- 1.自治体にディスポーザーが設置可能かを問い合わせる
- 2.現場調査を行いキッチンの設置条件を確認してもらって設置計画を立てる
- 3.維持管理契約の締結
- 4.排水設備指定工事店から下水道局へ排水設備計画申請を行う
- 5.工事開始
- 6.工事開始後2時間程度で設置完了
※依頼から工事完了まで1カ月から2カ月程度が目安
ディスポーザー設置には、1年に1回自治体に報告するための定期点検の約束である維持管理点検契約が必要です。自治体に設置確認の申請が必要な場合もあるので忘れずに行うようにしましょう。
平均的な設置費用
一戸建てにディスポーザーを設置する場合、かかる費用は大体35万円から40万円程度になります。内訳としてはディスポーザー本体が30万円前後、工事費が3万円から、後付けでリフォームする場合現調費用が1万円から必要です。設置後は、1年に1回の定期点検も必要で1回あたり1万円がかかる上にディスポーザー自体の耐久年数が約10年と言われているためお財布と相談する必要もあるでしょう。
しかし、導入するメリットも大きいため新築購入時など導入を検討してみても良いかもしれません。
参考URL【ホームズ】ディスポーザーとは? 仕組みや使い方、流せるモノ・流せないモノを紹介 | 住まいのお役立ち情報 (homes.co.jp)
ディスポーザーを一戸建てに設置するには?メリット・デメリットや維持費などについても解説 | 住まいのお役立ち記事 (suumo.jp)