5月はだんだんと暑くなってくる季節で、服装も夏の装いへと変化してくる季節です。
この記事では、そんな季節の衣替えについて解説していきます。
衣替えのタイミング
衣替えの時期は、6月1日から夏服へ、10月1日から冬服へ移行するのが一般的です。
しかし、適切な時期は気温や地域によって異なります。
沖縄と北海道での衣替えのタイミングを考えるとわかりやすいでしょう。
そんな衣替えの目安は、最高気温を基準にすると良いです。
【冬→春】
春物への衣替えは、最高気温が15~20℃の日が基準となります。
例えば、東京や大阪は3月、仙台は4月、札幌は5月頃が適期です。
最高気温が24℃に達すると半袖の出番になり、那覇では4月が夏物への衣替え時期です。
【夏→秋冬】
秋冬物への衣替えは、最高気温が20℃に下がる時期に行います。
最初はカットソーやカーディガン、ジャケットを出し、最高気温が15℃を下回る頃に厚手のコートを準備します。
最高気温が10℃前後になると防寒具も必要になるでしょう。
このように衣替えのタイミングを見極めるため、気温を基準にするのが最適です。
衣替えの歴史
衣替えは平安時代に中国から伝わり、宮中行事として定着しました。
当時は「更衣」と呼ばれ、旧暦の4月1日に冬装束から夏装束へ、10月1日に夏装束から冬装束へと着替えていました。
しかし「更衣」が天皇の着替えを担当する女官の役職名とも重なり、混乱を避けるため「衣替え」と呼ばれるようになります。
鎌倉時代には衣服だけでなく調度品の衣替えも行われ、江戸時代には旧暦の4月1日、9月1日、5月5日、9月9日の年4回に衣替えが行われていました。
また、幕府が着るものを指定するといった慣習もありました。
明治時代になると、和服から洋服への移行が進み、政府は役人や軍人、警察官の制服を洋装に定め、夏服と冬服の衣替え時期も制定されます。
明治6年に新暦が施行されると、6月1日から9月30日までが夏服、10月1日から翌年5月31日までが冬服と定められ、これが広まりました。
こうして「衣替え」は現在に至るまで日本文化に定着しています。
衣替えの収納ポイント
衣替えは、着る服を出すよりもシーズンが終わった服を収納する方が大切です。
ここからは、衣替えの収納ポイントについて解説していきます。
洗濯やクリーニングをしてから収納
衣類を収納する前に、必ず洗濯やクリーニングを行いましょう。
汗や食べこぼしの汚れが残ったままだと、収納中にシミとして浮き上がることがあります。
特にウールやシルクの衣類は防虫剤も併用すると良いでしょう。
衣類の種類に合わせた収納を行う
衣類は種類に応じた方法で収納することが重要です。
ジャケット類は肩や襟の形を保つためにハンガーに掛け、ニット類は重みで肩が伸びるのを防ぐために畳んで収納します。
シワになりにくい素材のものは圧縮収納も有効です。
探しやすい収納を意識する
翌シーズンに衣類を探しやすくするために、引出式のケースにTシャツなどを立てて収納しましょう。
これにより、引き出しを開けた時に全体が見渡せて便利です。
また、側面が透明な収納ケースを利用すると、重ねて収納した衣類も一目で把握できます。
収納カバーの利用
ハンガーにかけた衣類はカバーをかけるとホコリや汚れを防げます。
中身が見えるカバーを使うと、着たい服を迷わず取り出せるので便利です。
収納の手順は?
衣替えを行った衣類のおすすめ収納手順を解説していきます。
晴れた日に行う
衣替えは湿度が低く、風通しの良い晴れた日に行うのが理想的です。
衣類や収納容器、クローゼット内にカビが発生しないよう、作業中は窓を開けて風を通し、収納前に掃除機や拭き掃除で清潔を保ちましょう。
これにより衣類の劣化も防げます。
断捨離をする
限られた収納スペースを有効に使うため、来シーズンに着ない衣類は手放しましょう。
断捨離のポイントとしては下記の通りです。
【3秒で判断】
服を手に取って3秒以内にときめくかどうかを判断しましょう。
直感的な感覚で残すか捨てるかを決めるのが効果的です。
【ときめきの有無】
その服を持ってときめくかどうかを感じ取ることが大切です。
ときめかない服は、着る機会が少ない可能性が高いです。
【この1年に着たかどうか】
この1年間に着たかどうかで判断します。
1年着ていない服は、今後も着る機会が少ないでしょう。
事前に衣類の数を減らしておくと、衣替えがスムーズです。
種類ごとに収納
効率的な収納のために、衣類を『カットソー』『カーディガン』『アウター』など種類ごとに分けて収納します。
この方法は、何がどこにあるのかわかりやすく、次のシーズンに衣替えをする際も楽になります。
クローゼットやタンスに手あたり次第詰めるのは避け、整理整頓を心掛けましょう。
まとめ
何かと難しい衣替えですが、来シーズンのことまで考えて衣替えを行うと時期が来た時に楽ができます。
ぜひ一手間加えた衣替えを行ってみてはいかがでしょう。
参考URL衣替えにはどんな意味があるの?いつから始める?やり方のコツも解説します!|ベルメゾン 暮らしのコラム (bellemaison.jp)
衣替えはいつすべき?プロが教える、衣替えのおすすめ手順・収納のコツ! (belluna.jp)