秋も深まり、肌寒い季節になってきました。
こんな季節だからこそゆっくりと入浴をしてみてはいかがでしょう。
この記事では、そんな入浴のメリットについて解説していきます。
入浴をすることのメリットは?
入浴をすることで様々なメリットを得ることが可能です。
ここからは、そんな入浴のメリットについて解説していきます。
新陳代謝を促進し美肌をサポート
入浴によって代謝が高まり、肌のターンオーバーが活発になります。
これにより、マスク生活で荒れた肌や疲れた印象の肌を整えることが可能です。
また、運動前に入浴することで身体を温め、ケガを予防する効果も期待できます。
質が良く心地よい眠りを手助け
入浴後は深部体温が一時的に上がり、その後の自然な体温低下によりスムーズな入眠が可能です。
就寝の1~2時間前に入浴を済ませることで、ぐっすりと質の高い睡眠を得ることができます。
疲労回復とリラックス効果
体温が上がることで老廃物や疲労物質が排出されやすくなり、血液循環も良くなるため全身がリフレッシュされます。
また、筋肉や関節の緊張がほぐれ、副交感神経が優位になることで心も身体も深くリラックスさせることが可能です。
血流を改善し冷え性対策にも効果的
水圧の作用で血液が効率的に循環するため、冷え性やむくみの改善が期待できます。
血液やリンパの流れがスムーズになることで、身体全体の調子を整えることが可能です。
半身浴でデトックス効果を実感
半身浴により体温がじっくり上がり、発汗が促されます。
汗とともに老廃物が排出され、デトックス効果が得られるのが特徴です。
足首や膝のリンパ節を軽くマッサージすることで、さらに効果を高めることができます。
お風呂の適温と適切な入浴時間は?
お風呂の適温と適切な入浴時間はどのくらいなのでしょう。
ここからは、お風呂の適温と適切な温度について解説していきます。
適切な温度は約40℃程度
お湯の温度は40℃程度が理想的です。
この温度は深部体温(身体内部の温度)を約0.5~1℃上昇させるのに最適な温度です。
深部体温が上がることで血行が促進され、体がしっかり温まります。
逆に、37℃程度のぬるま湯では体温を上げる効果が低く、42℃以上の熱いお湯では交感神経が活性化しリラックス効果が得られにくくなります。
そのため、リラックスを目的とする場合には、熱すぎずぬるすぎない40℃が最適です。
おすすめの入浴時間は10分程度
肩までしっかりお湯に浸かる場合、10分程度が目安です。
この時間で体全体が温まり、リラックス効果が得られます。
ただし、長時間の入浴は肌の水分を奪いやすく、乾燥の原因となる可能性があります。
入浴後は速やかに保湿ケアを行い、肌を守りましょう。
※特別な指導を受けている方は、今回紹介している温度や入浴時間ではなく医師や薬剤師の指示を優先してください。
安全に入浴するための注意点
入浴によるメリットは大きいですが、注意しなければならない点に気をつけなければ逆効果となってしまいます。
ここからは、そんな安全に入浴するための注意点について解説していきます。
冬に怖いヒートショックに注意
急激な温度変化により血圧が大きく上下し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすリスクがある「ヒートショック」に注意が必要です。
特に気温の低い冬場は浴室や脱衣所の温度をあらかじめ温め、湯船に入る前にかけ湯をするなどの対策をしましょう。
また、初めから熱いお湯に入るのは心臓に負担をかけるため避け、ぬるめのお湯から徐々に体を慣らすようにしてください。
妊娠中の入浴には配慮を
妊娠中でも湯船に浸かることは可能ですが、長時間の入浴や42℃以上の高温浴は避けましょう。
のぼせや立ちくらみによる転倒リスクや胎児への影響が懸念されます。
適温(38℃~41℃)を守り、湯船に浸かる時間は10分以内が目安です。
また、1日2回までに制限し体調に合わせて無理をせずシャワーと使い分けることも大切です。
入浴前後の水分補給を忘れずに
入浴中は体から多くの水分が失われます。
脱水症状を防ぐため、入浴の前後には必ず水分補給を行いましょう。
常温の水や白湯、吸収の早いスポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。
一方で、ジュースや炭酸飲料、カフェインを含む飲み物、アルコールは避けるようにしましょう。
特にアルコールは入浴直前・直後に飲むと体に悪影響を及ぼす可能性があります。
まとめ
入浴は、心身の健康に多くのメリットをもたらすシンプルで効果的な習慣です。
普段からシャワーのみで済ませてしまっている人や湯船にあまり浸からないという人は、今回紹介した入浴時間や温度を意識してみると、多くのメリットを享受することができます。
ぜひ日常生活に取り入れ、リフレッシュしてみてはいかがでしょう。
参考URL意外と知らない”入浴”による健康効果|Zenyaku
入浴のメリット5選!お風呂に入る効果と入浴剤のすすめ|再春館製薬
入浴の健康効果は疲労回復だけじゃない?お風呂の入り方を目的別に解説|富士薬品