おうち時間が増えている今、自宅でリッチな味わいを楽しめる豚肉、牛肉、チキン、それぞれのお肉料理の美味しいレシピをご紹介します。「豚のソテー マスタードクリームソース」「簡単ローストビーフ」「松屋風シュクメルリ」の3つのメニューです。ぜひ、ご家庭で調理して、味わってみてください。
豚のソテー マスタードクリームソース
フランスの調味料メーカーとして有名な「マイユ」の「種入りマスタード」を使った、リッチな豚肉レシピです。「マイユ」は、フランス高級ワインの産地としても名高いブルゴーニュ地方のディジョンに拠点を構える270年の歴史を誇る調味料ブラントです。18世紀の後半にはヨーロッパ各国の皇室御用達として選ばれていました。現代では、フランス料理の星付きレストランで使われ、世界中の美食家に愛用されています。
「マイユ」の「種入りマスタード」は、ビネガーではなく白ワインで作られており、香りが高く、風味豊かな味が特長です。
このレシピでは、豚ロース肉をこんがりきつね色に焼き上げ、種入りマスタードと生クリーム、水を加えて煮立てていきます。
[豚のソテー マスタードクリームソースのレシピ]
【材料(4人分)】
豚ロース肉(100~130g) 4枚
生クリーム 1/2カップ
種入りマスタード 大さじ1.5
サラダオイル・バター 各適量
塩・コショウ 各適量
エリンギ 1パック
しめじ 1パック
パセリ適量
- 豚肉は筋を切り、両面に軽く塩・こしょうをふっておきます。
フライパンにサラダオイル小さじ2とバター小さじ1を入れて熱し、肉の両面をこんがりきつね色に焼きます。 - 1.に種入りマスタードと生クリーム、水1/4カップを加え、煮立てながら肉の中まで火を通します。
- エリンギは斜め1cmの厚さに切り、しめじは石づきを取ってほぐしておきます。
別のフライパンにサラダオイル小さじ2とエリンギ、しめじを入れ、火にかけます。
塩を振って軽く焼き色がつくまで炒めたら、バター少々を加え、こしょうで味をととのえて、パセリの粗みじんを混ぜます。 - 平皿に3.のエリンギとしめじ、2.の豚肉を盛り合わせます。
さらに、2.のフライパンに残ったソースを煮詰めてとろみを出し、塩・こしょうで味をととのえ、豚肉にたっぷりとかければ出来上がり。
加熱することで程よくマスタードの酸味が飛んでマイルドになり、肉のうまみを引きたててくれるソースとなります。このソースは豚肉以外にチキンや魚にも合います。
炊飯器で作る簡単ローストビーフ
牛もも肉に塩コショウをすりこみ、表面を軽く焼いてジッパーバッグに封入して、お湯を張った炊飯器に入れ、フタをして30~40分保温したら出来上がりです。
しばらく肉を休ませて肉汁を落ち着かせてから、肉をカットすると美しいロゼ色に仕上がった断面が現れます。筋が少ない牛もも肉を使うことで、しっとりやわらかな美味しさに。
お値段の手ごろな輸入肉でも美味しく、簡単に仕上がります。
[簡単ローストビーフのレシピ]
保温機能のある炊飯器を使って作る簡単ローストビーフのレシピです。牛もも肉は、焼く前にしっかりと室温に戻しておくことがポイントです。
【材料(4人分)】
牛もも肉(ブロック) 400g
塩 小さじ1/2
コショウ 少々
オリーブオイル 大さじ1
その他:保温機能のある炊飯器、密封できるジッパーバッグ、ストロー
【作り方】
1. 牛もも肉は冷蔵庫から出して室温に戻しておきます。
炊飯器に70℃程度のお湯を入れ、保温モードにしておきます。
2. 肉の上下、側面に塩コショウをすりこみます。
(水分が出てしまわないように、焼く直前にすりこんでください)
3. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、肉の全面を焼いていきます。
上下各4分、側面各2分位を目安に(肉の厚み4cm程度の場合)
生焼けを防ぐため、焼く前に肉をしっかり室温に戻しておくことが重要なポイントです。(室温に合わせ30分~2時間)。
トングなどを使って側面にも焼き色を付けます。
4. 焼き色のついた肉をジッパーバッグに入れ、ストローで中の空気を吸いだして、ジップを閉じます。そのまま炊飯器に入れ、フタをしめて30~40分保温します。
お湯の量は肉全体が浸る程度に…
5. 肉を取り出し、室温で30分ほど休ませ、肉汁を落ち着かせて完成となります。
なお肉を焼いたフライパンは洗わずに、そのままソース作りに活用します。
保温中に作っておくと効率良く作業できます。
ソースには、ポン酢、バター、黒コショウなどを入れて和風のソースに仕上げることもできます。
松屋風のシュクメルリ
「シュクメルリ」は、「松屋」で発売されたことで一躍知名度がアップしましたが、もともとは鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ東欧・ジョージアの伝統料理です。
「松屋」は、公式レシピを公開しており、お店の味をご家庭で手軽に楽しむことができます。
熱々のチキンに濃厚なクリームソース、ほのかに甘いサツマイモの絶妙な組み合わせ。現地ジョージアではパンを添えて食べていますが、醬油を加えてご飯に合うように仕上げるのが松屋流ということです。
[松屋風シュクメルリのレシピ]
【材料(2人分)】
鶏もも肉 1枚(250g前後)
サツマイモ 小1本(150g前後)
牛乳 200ml
にんにくすりおろし 10g~好きなだけ
ホワイトシチューのルウ 1個
無塩バター(有塩でも可) 15g
塩コショウ 少々
サラダ油 小さじ1
レモン汁 少々
醤油 少々
シュレッドチーズ 適量
パセリ(仕上げ用) 適量
【作り方】
1. サツマイモは1cm程度の輪切りにし、さっと水にさらします。
水気を切って耐熱皿に入れ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で3分加熱します。
2. 鶏肉は余分な脂肪を取り除いてひと口大に切り、塩コショウ少々で下味をつけます。
3. サラダ油をひいたフライパンに鶏肉の皮を下にして入れて、中火で5分程度焼きます。
4. よく焼けたら裏返し、ニンニクを加えます。
※ ここでは、みじん切りのニンニクを使っています
5. ニンニクの香りが立ってきたら牛乳、バターを加え、フタをして弱火で5分ほど煮込みます。
6. 一度火を止め、サツマイモをいれ、ルウを溶かしこみ、とろみがでるまで弱火で5分ほど煮込みます。
7. 仕上げにレモン汁、醤油を入れて味をととのえ、シュレッドチーズとパセリをのせて完成です。
現地ではパンを添えることが多いそうですが、醤油を加えてご飯に合うよう仕上げるのが松屋流とのこと。熱々のチキンと濃厚なクリームソースはそれだけで相性抜群ですが、ニンニクがさらに食欲をかきたてます。ほの甘いサツマイモが箸休め的存在になり、止まらなくなる危険なおいしさ。お好みに合わせてニンニクとチーズは好きなだけトッピングして楽しんでください。フタつきのスキレットがあれば、作ってそのまま食卓に出せるので、寒い季節のレパートリーにぜひ!
[参照URL] えんウチ