
新年度や新学期など環境が変わる人が多い季節ですが、同時に心のバランスを崩してしまう人も少なくありません。
この記事では、そんな心のバランスを整えるコツについて解説していきます。
春に心の不調が起こりやすいのはなぜ?

春に心の不調が起こりやすいのはなぜでしょう。
ここからは、そんな心の不調が起こる原因について解説していきます。
気温の変化による自律神経の乱れ
春は一日の中でも寒暖差が大きく、体温調整を担う自律神経に大きな負担がかかります。
自律神経がうまく働かなくなると疲れやすさや不眠、倦怠感、気分の落ち込みといった症状が出やすくなるでしょう。
新生活・新年度による環境の変化
入学、就職、異動など、春は環境が大きく変わる季節です。
新しい人間関係や生活リズムへの適応にエネルギーを使うため、心が知らず知らずのうちに疲弊してしまいます。
周囲との気分のギャップによる孤独感
春は「明るく前向きな季節」というイメージが強いため、自分だけが気分が上がらないことに対して、罪悪感や孤立感を覚える人もいます。
周囲と自分の気持ちの差に戸惑い、より不安定になるケースもあるでしょう。
心の不調を整える方法は?

心の不調を整える方法は、いくつかあります。
ここからは、そんな心の不調を整える方法について解説していきます。
規則正しい生活リズムを守る
春は新学期・新年度などで生活パターンが変わりやすく、自律神経のバランスが乱れやすくなる季節です。
この時期は特に、毎日決まった時間に起きて決まった時間に食事をし、寝る時間も一定に保つことを意識しましょう。
生活リズムが整うと体内時計が安定し、気分の浮き沈みも少なくなります。
スマホやパソコンのブルーライトを控え、夜はゆったりとした時間を過ごすこともおすすめです。
日光を浴びてセロトニンを活性化
春は日照時間が長くなるため、太陽の光を味方につけるチャンスです。
朝起きたらカーテンを開けて日差しを取り込み、できれば外で15〜30分程度、日光を浴びるようにしましょう。
太陽光には、心の安定に関わる「セロトニン」の分泌を促す働きがあります。
セロトニンは“幸せホルモン”とも呼ばれ、落ち込みを防ぎ前向きな気持ちをサポートしてくれる物質です。
栄養バランスの取れた食事を心がける
心と体はつながっています。
食事内容が乱れると、気分の変動も起こりやすくなります。
脳の働きや神経の安定に関係する栄養素を意識して摂ることが大切です。
特に、ビタミンB群(豚肉、大豆、玄米など)やオメガ3脂肪酸(青魚、くるみ、亜麻仁油など)は、ストレスに強い体づくりを助けます。
また、食事を抜かず3食をしっかり摂ることも心の安定に効果的です。
適度な運動を習慣にする
体を動かすことで、心もスッキリと軽くなります。
運動によって「エンドルフィン」という快感ホルモンが分泌され、自然と気分が上向きになります。
激しい運動でなくても、朝の散歩やストレッチ、ラジオ体操などの軽い運動で十分です。
天気が良い日は、外をゆっくり歩くだけでも気持ちが整ってきます。
リラックスできる時間を意識して持つ
忙しい毎日の中でも、意識的に「心を緩める時間」をつくることが大切です。
読書、音楽、アロマ、温かいお茶、入浴、深呼吸、瞑想など自分がリラックスできる時間を1日に10分でも取ることで心の緊張が解け、ストレスが軽減されます。
「休むことはサボることではない」と自分に許可を出して、心を休める時間を持ちましょう。
ストレスをためこまない工夫をする
春は新しい人間関係や環境の変化によって、知らないうちにストレスが積み重なりやすい季節です。
小さなストレスでも我慢せず、早めに発散することがポイントです。
家族や友人に話す、日記を書く、カラオケや運動で気分転換するなど自分に合ったストレス発散法を見つけておきましょう。
無理に頑張りすぎず、「できない日があってもOK」と自分を責めないことも大切です。
専門家への相談も選択肢に
もし、心の不調が数週間以上続いたり、日常生活に支障をきたすような場合は、迷わず心療内科やカウンセリングなどの専門機関に相談することをおすすめします。
心の不調は、早めに対応することで症状の悪化を防ぐことができます。
「気の持ちよう」ではなく、体と心のバランスの問題なので専門家の力を借りることはとても前向きな選択です。
まとめ

春は希望に満ちた季節であると同時に、心のバランスを崩しやすい時期でもあります。
心の不調は、対処を誤ったり放置しておくと取り返しがつかなくなってしまうことも少なくありません。
そんな、心の不調はちょっとした工夫で軽減できます。
無理をせず、自分をいたわる時間を取りながら、穏やかに春を過ごしていきましょう。
参考URL木(こ)の芽どきの春はメンタル不調が増加!? 心のバランスを保つ秘訣は?|ウェザーニュース
【医師監修】春の心の不調を感じたら?春うつの兆候と対処法|ともクリニック浜松町
春はうつになりやすい?不調のサインと5つの予防法!カルシウム不足の場合も!?|森田薬品工業株式会社