大学生への仕送り金額の相場は?費用を抑えるコツも紹介!

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春から子供が大学生で仕送りを予定している親御さんも少なくないでしょう。

この記事では、そんな方々のために仕送り金額の相場と費用を抑えるコツについて解説していきます。

仕送り金額の相場は?

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自宅外通学をする学生に対する仕送り額の平均は、月額8万9300円となっています。

これは近年ほぼ横ばいで推移しており、大きな変動は見られません。

※仕送りの金額は6月以降の平均で算出されており、5月は入学直後の生活準備や教材購入で一時的に支出が多くなるため、除外されています。

一方で、家賃の平均額は上昇傾向が続いています。

現在の平均家賃は月額6万9700円で、前年から2400円上昇し過去最高を記録しました。

このため、仕送り額から家賃を引いた差額は月にわずか1万9600円となり、1日あたり約653円で生活費をまかなう計算になります。

食費や日用品、交通費などをこの金額でやりくりしなければならないため、学生たちは非常に厳しい生活を強いられている状況です。

また、仕送り額に占める家賃の割合も年々増加しており、現在では78.1%に達し過去最高の水準となっています。

仕送りの大部分が家賃に消えてしまう現状からも、学生生活の経済的な厳しさがうかがえます。

※東京私大教連「2023年度 私立大学新入生の家計負担調査」参照

仕送りを抑えるコツは?

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大学生の一人暮らしは、多くの費用がかかり仕送りする側の負担も大きいです。

ここでは、そんな仕送り金額を抑えるためにできる工夫を紹介します。

公的な支援制度を活用する

まず検討したいのが、奨学金や教育ローンといった公的な支援制度です。

奨学金には、返済が不要な「給付型」と卒業後に返済が必要な「貸与型」があります。

日本学生支援機構(JASSO)をはじめ大学独自の制度もあるため、子どもの状況に合った奨学金を探して早めに申し込みましょう。

また、教育ローンを利用する方法もあります。

教育ローンは保護者が借り入れるため返済義務は親にありますが、まとまった資金をすぐに用意できるメリットがあります。

ただし、一般的に奨学金よりも利息が高めに設定されているため、無理のない返済計画を立てたうえで利用することが大切です。

家賃を見直して負担を軽減する

一人暮らしの費用の中でも家賃は大きな負担です。

特に都市部では家賃が高く、仕送りの大半を占めてしまうことも珍しくありません。

住まい探しの際は、大学周辺だけでなく少し離れたエリアまで視野を広げることで家賃を抑えられる可能性があります。

また、築年数や部屋の広さ、設備条件を多少譲ることで手ごろな物件が見つかる場合もあります。

さらに、大学が運営している寮や学生専用のマンションも選択肢に加えるとよいでしょう。

一般の賃貸よりも家賃が低めに設定されていることが多く、学生生活に適した環境が整っています。

生活費を見直して出費を減らす

家賃の次に大きな支出となる生活費も、工夫次第で節約が可能です。

特に食費は、自炊を増やすことで大きく抑えられます。

外食を減らし、自宅で簡単に調理できる環境を整えることが節約への第一歩です。

忙しい時期には、レトルト食品やインスタント味噌汁などを仕送りしてあげるのも有効です。

こうした食品は日持ちするだけでなく、テスト期間や学校行事で忙しい時でも手軽に栄養を摂ることができるため、大学生にとって心強い存在になります。

また、スマホ代やサブスクリプションサービスなど、日常の固定費についても一度見直してみましょう。

必要ない契約を整理するだけでも、毎月の支出を減らすことができます。

仕送りは贈与税の対象?

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親が子どもに生活費や学費を仕送りする場合、基本的に贈与税はかかりません。

国税庁では、扶養義務者(親、配偶者、兄弟姉妹など)から生活費や教育費として通常必要な範囲で渡された資金については、贈与税の課税対象外です。

ただし、仕送り額が生活費を大きく上回る場合や仕送り金を貯蓄や投資に回した場合には、「生活費の範囲」を超えたとみなされ贈与税がかかる可能性があります。

たとえば、大学生の子どもに月100万円を送金し、その多くが使われず貯蓄に回った場合などが該当します。

また、海外在住の家族への仕送りにも注意が必要です。

贈与税の対象とならないよう生活費や教育費のための送金であることを示す「親族関係書類」と「送金関係書類」を用意し、税務署に提出できるようにしておく必要があります。

このように仕送りを贈与税の対象としないためには、通常の生活費・教育費に使われる適正な金額を、その都度送金することが重要です。

まとめ

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仕送りの負担を軽くするためには、奨学金や教育ローンといった支援制度を上手に活用し家賃を抑えられる住まいを選び、生活費を見直して無駄な出費を減らすことが重要です。

早めにできる対策を講じ、無理のない大学生活を支えていきましょう。

参考URL
大学生の仕送りの相場と生活費の内訳は?費用を抑えるコツ|+1Day

東京の私大新入生の仕送り額、平均額は低水準でも住居費は増加。家賃は8割近く!?|SUUMO

親子間の仕送りに贈与税はかかる?仕送りと贈与の違いについても解説|相続税の申告なら相続専門税理士法人レガシィ【公式】
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