
今年の夏も暑さが厳しく、エアコンフル稼働かと思います。
そうなると怖いのが夏の電気代です。
この記事では、そんな夏の電気代の節約方法について解説していきます。
夏の電気代について

夏(7〜9月)の電気代は、全国平均で約6,800円〜21,000円程度となっており、世帯人数が多いほど電気代も高くなる傾向です。
特に、エアコンの使用頻度が増えることが大きな要因で、6畳用のエアコンで6,324円、18畳用では18,166円と部屋の広さに比例して電気代も上がります。
また、地域によっても差があり、沖縄地方や東北地方では全国平均よりも高めになる傾向です。
さらに、過去3年間の推移を見ると2024年は2023年に比べて電気代が上昇しており、燃料費や再エネ賦課金の変動がその要因と考えられています。
電気代の多くを占めるのは、エアコン・冷蔵庫・照明などです。
特にエアコンは冷房時の消費電力が大きく、運転時間が長くなると電気代への影響が顕著です。
一方、冷蔵庫の年間電気代は約8,400〜11,000円程度で容量や使用年数によって差が出ます。
夏の電気代がかかる家電ランキング
順位 | 家電製品 | 解説 |
1位 | エアコン | 冷房として長時間使うため、夏の電気代の中で最も大きなウエイトを占めます。 |
2位 | 照明 | 一日を通して使うことが多く、特に古い蛍光灯や白熱球は電気を多く消費します。 |
3位 | 冷蔵庫 | 24時間稼働しており、季節に関係なく電気を使い続けます。 |
4位 | テレビ・DVD機器 | 家族全員が長時間視聴することで消費電力が増加。 |
5位 | 炊事(炊飯器、電子レンジなど) | 夏場でも調理家電の使用は多く、特に電子レンジや電気ポットの連続使用に注意が必要です。 |
6位 | 待機電力 | リモコン付きの家電や使っていない機器が電気を消費し続けます。 |
7位 | 給湯器 | 夏でもシャワーや洗面で電気を使います。 |
8位 | 洗濯機・乾燥機 | 洗濯回数が多い家庭では電気代への影響も大きくなります。 |
9位 | パソコン・ルーター | 在宅勤務や動画視聴で使用時間が長くなると、意外と電気代に響いてきます。 |
10位 | 温水便座 | 一見少なく感じますが、保温機能が常に作動しているため、電源オフや節電モードの活用がおすすめです。 |
夏の電気代節約方法とは?

夏の電気代が高くなる主な原因は、エアコン・照明・冷蔵庫といった電化製品の使用頻度が上がることにあります。
家庭でできる節電対策として、これらの家電製品の使い方を見直すことが非常に効果的です。
ここではそれぞれの家電ごとの節約術と、契約の見直しによる節電方法を紹介します。
エアコンの節約術
エアコンは夏の電気代の中で最も大きな割合を占める家電です。
上手に使うためには、まず室温を28℃に保つこと(環境省推奨)が基本となります。
また、フィルターのこまめな掃除は必須です。
目詰まりがあると冷房効率が下がり、余分な電力がかかります。
日差しの強い時間帯にはすだれや遮光カーテンを使って直射日光を遮ることで室温上昇を抑えられます。
さらに、室外機の周囲に物を置かないようにし、サーキュレーターを併用して空気を循環させるのも効果的です。
冷房効率が上がることで設定温度を下げすぎずに快適に過ごせます。
照明の節約術
照明も、見落としがちな節電ポイントです。
まずは不要な照明はこまめに消す習慣をつけましょう。
加えて、蛍光灯や白熱球をLED照明に切り替えることで大幅な節電が期待できます。
LEDは寿命が長く、消費電力も少ないため初期費用は高くても長期的にはお得です。
また、照明器具の汚れを定期的に拭き取るだけでも明るさが改善され、照度を下げて使用できます。
人感センサーや明暗センサー付きの省エネ照明を取り入れるのもおすすめです。
冷蔵庫の節約術
冷蔵庫は24時間稼働する家電のため、日々の使い方が電気代に直結します。
節約の第一歩は、ドアの開閉を減らすことです。
開けっぱなしを避けることで庫内温度の上昇を防げます。
また、庫内を詰めすぎず、食材の配置に余裕をもたせることで冷気が循環しやすくなり効率的に冷却されます。
熱いものは冷ましてから入れることも大切です。
さらに、冷蔵庫は壁から適度に距離を取って設置することで放熱しやすくなり、電力消費を抑えられます。
契約内容の見直しによる節約
家電の使い方に加えて、電気契約そのものを見直すことでも節約は可能です。
【契約アンペア数の見直し】
電力会社によっては、契約アンペア数に応じて基本料金が変わる仕組みになっています。
必要以上に高いアンペア数で契約していると、それだけでムダな固定費を支払っている可能性があります。
ブレーカーが落ちない範囲でアンペア数を下げることで、電気代の固定部分を節約することが可能です。
【電力会社の乗り換え】
2016年の電力自由化以降、電力会社は自由に選べるようになりました。
現在の契約プランと比較し、より安い料金プランを選べば年間数千円〜数万円の節約につながることもあります。
インターネットで比較サイトなどを使って、自分の使い方に合ったプランやキャンペーンのある会社を探すと良いでしょう。
まとめ

夏の電気代を節約するには、まず「よく使う家電製品の使い方を見直す」こと、そして「契約内容を見直す」ことの2つが効果的です。
少しの工夫や意識の積み重ねで、無理せず快適に過ごしながら電気代を抑えることができます。
家庭ごとの生活スタイルに合った方法を取り入れて、暑い夏を賢く乗り切りましょう。
参考URL夏の電気代はいくらかかる?電気代が高くなる電化製品と節約方法を解説|Looopでんき
夏のエアコン・電気代を去年より節約する10の方法!|クリピカ
夏の電気代は高くて怖い?平均額や消費電力の割合、節約方法を解説|CDエナジーダイレクト