新年あけましておめでとうございます。
年が明けて2016年。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
実家に帰ってゆっくり過ごした方、
初詣に行ったり、初売りにいったり。
さまざまに過ごされたかと思います。
さて、三者三様、様々なお正月があるかとは思いますが、
日本のお正月といえばおせち料理。
おせち料理に関してはほとんどの方が食べたのでは?
でもそもそもおせち料理ってなんだろう。
お孫さんに「どうして食べるの?」と聞かれて
言葉に詰まってしまうことのないように、
「そう決まっているから」なんて
ナンセンスな答えになってしまわないように
一緒におせち料理についてちょっとだけ勉強してみましょう!
おせち料理とは?
これは結構よく紹介されているかもしれませんね。
おせち料理を漢字で書くと「御節料理」と書きます。
御節の「節(せち)」は「節日(せちにち)」のことを指します。
節日は季節の変わり目の祝い日に当たり、年に5回、
1月7日(人日)・3月3日(上巳)・5月5日(端午)・7月7日(七夕)・9月9日(重陽)
が五節句として、今でも重要なお祝い事の習慣が残っています。
1月7日以外の日付の共通点。
奇数の重なる日であること。
そう、奇数の重なる日は、季節の節目として特別な意味を持つ日なんです。
その中でも別格として扱われているのが1月1日(元旦)です。
普通の節日よりパワーアップしたごちそうがおせち料理なのです。
お節料理の意味
おせち料理は一つ一つに意味があります。
これ、お孫さんと一緒におせちを食べるときに教えてあげたら、
ちょっとかっこいいですよ!
黒豆
黒には魔よけの力があるとされ、まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせることを願って食べられた。
数の子
数の子はニシンの卵で、卵の数が多いことから子孫繁栄を願って縁起物として食べられた。
田作り
小さくても尾頭付きで、別名ごまめ(五万米)とも呼ばれる。
田畑の高級肥料としてカタクチイワシが使われていたことから豊作を願って食べられた。
たたき牛蒡(ごぼう)
形や色が豊作のときに飛んでくると伝えられる黒いタンチョウ(端鳥)を連想させることから豊作を願って食べられた。
海老
海老は腰が曲がるまで長生きしようという長寿の願いが込められている。
また赤色は魔よけの色と言われているほか、祝肴に相応しいということで食べられた。
鯛
祝い事の定番の縁起物で、「めで鯛」のごろ合わせから正月に相応しい料理。
鰤の焼き物
ブリは出世魚であるので、出世を祈願して詰められた。
昆布(昆布巻き)
「喜ぶ」と「子生婦(こんぶ)」のごろ合わせから、一家の幸せと、子孫繁栄を祈る料理。
トコブシ
節句の新撰(しんせん)のひとつ。別名「フクダメ(福溜)」。
福が溜まることを願うお節料理。
紅白蒲鉾
紅白は祝の色。蒲鉾は日の出を象徴するもの。
紅は「めでたさと慶び」、「魔除け」を白は「神聖」、「清浄」を表す。
伊達巻
「伊達」の由来は華やかさや派手さを表す言葉。
巻物の形は書物に似た形から学問や文化を表し、学問や習い事の成就を願うおせち料理。
錦たまご
おめでたく豪華な錦と卵の白身と黄身を分けて二色で作った料理の二色(錦)のごろ合わせで、
黄と白が金と銀にたとえられおせちをにぎやかにする。
栗きんとん
きんとんは「金団」と書き、その色から黄金色に輝く財産を現し、富を得る縁起物とされている。
また、山の幸である栗は「勝ち栗」と言って今年も豊かでありますようにという願いが込められている。
八ツ頭・里芋
小芋がたくさん実ることから、子宝や子孫繁栄を願うおせち料理。
蓮根
穴が空いていることから遠くが見えるように先見性のある一念を祈願するおせち料理。
ほかにも蓮根は種が多いことから「多産」という意味もあり、縁起が良い。
くわい
くわいは大きな芽が出るので「めでかい」が「めでたい」に。
また「芽が出る=出世する」を願うおせち。
お多福豆
文字通り福が多く訪れるように。
紅白なます
紅白でおめでたいさっぱりしたおせち料理。
干し柿・梅干し
干し柿や梅干しの皺(しわ)が老人の肌を表す。
また、柿の木や梅の木は長寿であることから、長寿を願うおせち料理。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
知っているもの、知らないものありましたか??
地域によっても様々なおせち料理があると思います。
おじいちゃんやおばあちゃんにおせちの由来を聞いてみるのも、
コミュニケーションのきっかけになるかもしれませんね。
また、最近は日本に外国人観光客が増えていますので、
ジャパニーズカルチャーとして紹介してあげられるとより素敵ですね。