メンタルヘルスのために、 新型コロナウイルスのストレスとどう向き合えばいい?

新型コロナウイルスの影響でお家にこもる機会が増え、どうしてもストレスがたまりがちな生活が続いています。ストレスというものは、その出来事をどうとらえるかで、良いストレスにも、悪いストレスにもなります。上手に付き合っていくためには日頃から「ストレスとメンタルヘルス」について、しっかりと考え、対処していくことが大切になります。

ストレスとは?

「ストレス」とは、何でしょうか。一般的には、自分たちにとって望ましくない状態を引き起こす「要因」を指すこともあれば、それによって引き起こされた望ましくない「状態」を指すこともあります。つまり、ストレスは「原因」と「結果」の2つの意味で使われています。

ストレスの原因となる刺激や出来事を「ストレッサー」と呼び、それに対して心理的、身体的、行動面に現れる反応を「ストレス反応」と呼んでいます。この「ストレス反応」に十分に対処できないでいるとメンタルヘルスの不調につながってしまいます。
今日の私たちにとっては、新型コロナウイルスの感染拡大が強力な「ストレッサー」となっていることに間違いはないでしょう。

ストレスとメンタルヘルス

同じ出来事を経験したとしても、それが自分にとってストレスになるかどうかは、その出来事をどのように受け止めているかによって大きく左右されます。
例えば会社に入社した時に「上手くやっていけるだろうか」と不安になる人もいれば、「よし、頑張っていくぞ」と期待に胸を膨らませる人もいます。

どのような出来事でも、柔軟に肯定的に捉えることができれば、心にとって良いストレスとなるのです。逆に、「嫌だ、困った」と否定的に捉えて、暗い気持ちになってしまうと、それは悪いストレスになってしまいます。この状態が持続すると脳や心の健康状態、すなわち「メンタルヘルス」に悪影響をもたらしてしまうのです。

「ウォーキング」や「ジョギング」でストレス対策

新型コロナウイルスによるストレスに対処するために、まずオススメしたいのが「ウォーキング」「ジョギング」です。心身ともに良い影響を与えてくれる有酸素運動ですのでリフレッシュに効果的であり、生活習慣病のおそれがあるメタボ対策にもなります。
日ごろ「時間がない」「忙しい」と思っていた方も、テレワークなどで通勤がなくなり、時間的な余裕が生まれていると思います。その時間を活用して取り組んでみてはいかがでしょう。
その際にはマスクをするなどコロナ対策を万全にした上で、密にならない風通しの良い屋外をコースに選ぶようにしましょう。特に日中の太陽光を浴びながらの有酸素運動が効果的です。精神の安定に深く関わりのある脳内神経伝達物質「セロトニン」が増加し、脳のモヤモヤやイライラを解消してくれます。

家族の絆を深めることもストレス対策に効果的

ウォーキングやジョギングをすることに抵抗がある方は、家の中でこれまでできなかったことに取り組むのも良いでしょう。本を読む、料理をしてみる、ストレッチやダンスで体を動かす、ピアノを弾いてみる、油絵に挑戦してみる…これまで時間的な余裕がなくてできなかったことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
物事に取り組む時間を楽しむことは、心の健康にとってもいいことなのです。

お子様が家に居る機会も多くなっているかと思います。この自粛期間をいい機会と捉えて、子どもの自主性を育てる時間にしてみてください。また、家族で話し合う時間を増やして、家族の絆を深めていけば、精神的な安定にもつながります。

まとめ

新型コロナウイルスの流行がいつ収束していくのか、なかなか見通しのつかない毎日が続いています。しかし、メンタルヘルスのためには、これを「自分の成長のワンステップだ」と捉えることが大切です。悪いストレスとしないために、自分自身のこと、仕事のこと、家族のことなどをもう一度見つめ直し、前向きの姿勢を忘れずに乗り越えていきましょう。

(via 自分の心の健康を守るため、新型コロナウイルスとどうつきあうか? – 一般社団法人日本産業カウンセラー協会 JAICO)

(via 心理的ストレスと対処法/東京大学 保健センター)

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