一般的に住宅を購入するのは人生で1回という人が多いのではないでしょうか。という事は、その1回が初めての住宅購入という事になります。家を買うという経験が豊富という人は少ないでしょうから、家を建てる前から住宅に関してかなり詳しいという人は多くないでしょう。今回は、そんな人のために知っておきたい住宅の豆知識を10個ご紹介していきます。
断熱性を考えるなら壁じゃなくて窓にこだわる
断熱というとまず、壁の内部や床板の下に付いている断熱材を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もちろん、壁の断熱材はお家の断熱性を上げるために効果的です。
しかし、断熱性に更にこだわりたいなら窓やドアなどの開口部と呼ばれている部分に気を使うとよいでしょう。開口部は、熱の出入りが多く夏には73%の熱が入り込み、冬には58%の熱が逃げていくとされています。
断熱性の高い窓やドアを使用することで、省エネ効果や電気代の節約にもつながります。
参考:(一社)日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」より
生活して気づくコンセントの配置
コンセントの配置は、生活してみないと不便さが分かりません。ベットの横にコンセントがなければ、寝る前に充電しながら携帯をいじることができないでしょう。エアコンの位置やパソコンを設置しようとしている場所にコンセントがなければ、思い通りのレイアウトにはできません。
注文住宅を建てる際には、しっかりとコンセントの位置もこだわるようにしましょう。
安さで屋根材を選ぶと後悔する
安いからと言って何も考えずに屋根や壁の材料を選ぶと将来的に後悔することになります。例えば、屋根材には瓦やスレート、金属屋根など様々な材料があります。スレートは安価で、デザインも多くあり人気が高いです。しかし、耐久性が低く割れやすいという特徴があり定期的な塗装などメンテナンスが必要で意外とお金がかかります。
瓦などは初期費用が高いですが、塗装は必要なく耐久年数もかなり長いです。もちろん予算の関係もありますが、将来的にかかるお金も考えて屋根を決めるとよいでしょう。
長い間自分で綺麗に保ってくれる壁がある
雨や排ガス、風などで壁はどんどん汚れていきます。そのため、定期的な掃除やメンテナンスが必要になりますが最近は勝手に汚れを落としてくれる防汚技術が存在しています。
ナノテクノロジーを使って雨が降った時に一緒に汚れを落とす技術や、太陽光が当たることで有機物を分解し超親水性を発生させて汚れを落とす光触媒技術、カビの付きにくい親水性フッ素コートなど高い技術でメンテナンスが少なくていい壁を選ぶと家も長持ちするのでおすすめです。
空気が綺麗になる内装材がある
内装材には、ホルムアルデヒドなど有害な物質を吸着してくれるものがあります。塗り壁では珪藻土や、シラスと呼ばれるシラス壁が一般的です。ボード状やタイル状になっていてぬりかべより施工しやすく安価な健康素材の内装材もあります。
色や柄が豊富なものもあり、おしゃれさも取り入れながら健康的な暮らしを考えるのであればこのような内装材を選んでみてはいかがでしょうか。
二世帯住宅なら相続税がお得
親や子供世代と離れて生活することが多くなった近代ですが、二世帯住宅にすると相続時に土地の評価額が80%減額される小規模住宅等の特例が利用できることをご存じでしょうか。
親が家の建て替えなどを考えている場合、相続税もお得になるので二世帯住宅の検討を行ってみるとよいでしょう。
光熱費や水道代なども別々で生活するより安く済むのでおすすめと言えます。
ローンの金利を0.3%抑えるだけで車が買える
借入金3,000万円を35年固定金利で支払った場合、0.3%下がるだけで支払いの総額が184万2704円もお得になります。0.1%だけでも約62万円お得になるので、面倒くさいかもしれませんが借入候補をしっかりと吟味しましょう。
家の設備のグレードを下げるのではなく、借入金の金利を下げれば妥協して設備を導入しなくて済みます。
お風呂で亡くなる人は交通事故よりも多い
あなたもヒートショックという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。ヒートショックとは、寒い脱衣場から温かいお風呂に行く際の温度の急激な変化によって血圧が大きく変動することが原因で起きます。失神したり、心筋梗塞や脳梗塞を起こしてしまう可能性があり非常に怖い現象です。
実際のデータから見ると、2018年の浴室での溺死者は5000人を超えています。家を建てるときには、浴室暖房や脱衣場の空調設備を付けると安心できるでしょう。
安い土地には裏がある
いい立地にかなり安い土地を見つけたからといって焦って購入してしまうと思わぬ出費が後からかかってくる可能性があります。
地盤が軟弱、土留、上下水道管やガス管を新しく引いてこなくてはならない土地は安くなる傾向にあるので気を付けながら土地を探すようにしましょう。そういった部分を自分からは言ってこない悪質な業者もいるので、土地探しをする際には信頼できる業者を見極めてください。
木造は火災に弱いという考えはちょっと違う
木材は燃えやすい材料と言えますが、ある程度の太さや厚さがあると木材が燃えたとしても表面が焦げるだけで火が木材の内部まで進行しないため、柱や梁の強度が下がりにくい性質があります。
そのため、木造だから火災に弱いとは一概に言えません。むしろ火災では、壁や窓の耐火性の方が重要となっており、木造か鉄骨かにこだわる必要はありません。
参考URL入浴中の急死:「ヒートショック」などで年間1万9000人の推計も | nippon.com
LIXIL | 猛暑・厳しい寒さ対策には窓の断熱が大切!夏・冬別に断熱方法を解説 | 災害から家族をまもる、家をつくろう。減災プロジェクト
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