鍵をなくしてしまって、家に入れなくなってしまった。
そんなご経験は、ありませんか。
今、鍵の世界には新しい波が来ています。
金属の鍵を使わずスマホなどで開錠できる「スマートロック」です。
今回はそのスマートロックについて、メリットやデメリットをご紹介します。
■スマートロックのメリットは?
・ほとんどのお家の扉に取り付け可能。
スマートロックは、通常のドアノブとサムターン(つまみを回して施錠する型の鍵)が設置されている扉であれば、ほとんどのお家で取り付けることができます。
以前は取り付け工事が必要でしたが現在は工事不要なタイプもありますので、賃貸にお住まいの方にもおススメです。
・鍵を取りださずにドアを開閉
冬の夜、帰宅して玄関の前でバックから鍵をだそうとしても中々見つからず寒い思いをした……
という方も多いのではないでしょうか?。
スマートロックなら、スマホの操作だけで鍵の開け閉めができます。
中には、スマホを近づけるだけで、自動的に鍵の開閉ができるモデルもあります。
これなら両手がふさがっていても玄関ドアに近づくだけで解錠ができて便利です。
・セキュリティ面でも安心
機種によっては遠隔から鍵の開閉履歴を確認できるモデルもあります。
このタイプではドアの開閉だけでなく、現在の鍵の状態をアプリ上で確認することもできるので、鍵をかけ忘れてしまっても施錠が可能。
更にスマートロックのほとんどの機種には、一定時間が経過すると自動でドアを施錠するオートロック機能がついています。
これがあれば鍵のかけ忘れを防ぐことができ、セキュリティ面でも安心です。
・複数人で鍵のシェアが可能
スマートロックには、複数の人で鍵をシェアする設定のできるモデルもあります。
シェアする人をあらかじめ登録しておけば、その人たちは自由に鍵の開閉ができます。
これは物理的な合鍵を用意するよりもセキュリティ面で安心です。
また両親や友人を部屋に招く場合、その人たちのスマホにあらかじめ「合鍵」を送っておくこともできます。
■スマートロックのデメリットは?
・電池切れのリスクあり
スマートロックのほとんどの機種は電池を使用しています。
そのため電池交換の手間や費用の発生、さらにはスマホのバッテリー切れによる操作不能のリスクがあります。
(※現在では、スマートロックの電池残量を確認できるモデルも出てきています。)
電池切れの場合でも、通常の鍵で開閉することができますが、そのために通常の鍵を持ち歩いていなければなりません。
・スマホを取りだしアプリを起動させる手間がある。
これまでは鍵を取りだす手間がありましたがスマートロックでもスマホを取りだす手間は同じです。
むしろアプリを起動させる手間が増えている、と感じる方もいます。
※現在ではアプリを起動させなくても、GPSなどから位置データを取得して自宅のドアに近づくだけで解錠できるタイプも登場しています。
・設置できない扉もある
スマートロックのほとんどは開き戸用として設計されており、引き戸には設置できません。
■スマートロックの選び方
まず、ご自宅のドアにスマートロックが設置できるかを調べておく必要があります。
その上でご自宅の環境や使用者の行動パターンを考え機種をお選びください。
例えば、
・買い物から帰る時、荷物で両手がふさがっていることが多い
・小さな子供も含め、大人数で使いたい
・両親や友だちなどを家に招く機会が多い
など、ご自分の行動パターンに適した機能を持つモデルを選びましょう。
ここでは、専門家の評価が高い2つの製品をご紹介します。
セサミ スマートロック
(via キャンディ・ハウス 「SESAME」)
クラウドファンディングで人気となり、製品化された製品です。
サムターンに両面テープで貼り付けるだけなので設置が簡単なのも人気の要因のひとつです。
Qrio Lock
(via Qrio株式会社 「Qrio Lock」)
SONYが開発したスマートロックで、デザインのスマートさもあり評価の高い製品です。
オートロック機能もついていて、閉め忘れの心配もありません。
スマートロックは便利で安全性の高い鍵です。
もしご自宅のドアが設置できるタイプであれば取り付けてみてはいかがでしょうか。