初めてお部屋探しをする方は、お部屋探しの方法を意外と知らないと思います。賃貸を紹介してくれるお店には何か持っていくものがあるのか、予約はいるのか、借りるときにはどんなお金がかかるのか様々な疑問もあるでしょう。この記事ではそんな疑問やお部屋探しの流れをご紹介していきます。
お部屋の条件を考える
住みたいお部屋を見つけるにしても、お部屋の条件を考えなければ探すことはできません。家賃や住みたいエリア、間取りや広さなど自分の住みたい条件をまずは考えてみましょう。
ここでは、家賃と住みたいエリア、間取りや広さの3点についてどのように決めるのか紹介していきます。
家賃
家賃は無理なく払える金額に設定しましょう。一般的に無理のない家賃の金額は月収の3分の1と言われています。この月収は、各種税金や社会保険料を引いた手取り額から3分の1と考えましょう。
いくら気に入った部屋だからと言って、あまりに高い金額の賃貸は生活を苦しくします。手取りが30万円なら10万円程度までが家賃の上限と考えてください。
ボーナスや臨時収入を当てにした家賃設計はかなり危険なのでお勧めしません。
エリア
希望のエリアを決めなくてはお部屋探しができません。まずは、勤務先や通学している大学の位置を把握し通いやすい場所はどこか調べてみましょう。
駅から近い場合より、駅から遠い場所は家賃が安くなる傾向にありますし、都心より離れた所でも意外と都心へのアクセスが良く家賃も安いという事があるので、○○駅のみという決め方だけでなく様々な観点からエリアを決めていくと良いです。
間取り・広さ
間取りや広さもお部屋探しで重要になってきます。賃貸情報を見ているとKやLなど見慣れないアルファベットに数字が付いたものが出てきます。
LはリビングのことでKはキッチン、DKはダイニングキッチンのことです。数字は部屋数を示します。
ちなみにワンルームと1Kの違いは、ワンルームがキッチンとリビングが分かれておらず、1Kがキッチンとリビングの間にドアがある物件になります。
1人暮らしなら1Kやワンルームでも大丈夫ですが、ゆったりと住みたい場合は2Kや1LDKなどのお部屋を選ぶのがお勧めです。
希望条件から物件を検索
希望条件が決まったら賃貸検索サイトにて物件を検索してみましょう。ネット検索なら、希望条件を入れるだけで沢山の物件を見ることができます。
なかなか希望の物件が見つからない場合は、検索条件を少しだけ変えてみると良いです。家賃3万円で検索しても見つからない場合は3.5万に変更してみるなど工夫してみましょう。
不動産屋さんに問い合わせ
希望の物件をいくつか見つけられたら不動産屋さんに問い合わせしてみましょう。予約なしで不動産屋さんに足を運んでも良いですが、見学したい物件をあらかじめメールや電話で伝えておくことによりスムーズにお部屋探しを行うことができます。
不動産屋さんは、火、水、木曜日が休みの場合があるので電話が繋がらない場合もありますので注意しましょう。
見学をする
実際に住むところを見学することは非常に大切です。インターネットでの印象と違う場合や、実際の広さなど書類上だけでは分からないことを確認するようにしましょう。
主に、日当たりや騒音、治安、広さなどを確認し部屋の良し悪しを確認すると良いです。
設備や水回り、収納の使いやすさなども重要なチェックポイントとなります。
申し込み・契約
まずは、申し込みから契約までの流れを把握しておきましょう。申し込みしたらすぐに契約となるわけではなく「家賃を払い続けられるのか」という入居審査があります。
申し込みには、身分証明書や収入を証明する書類が必要になる場合が多いです。この審査が通れば、不動産屋さんから重要事項説明があり契約となります。初期費用の支払いや住民票などの書類、印鑑なども必要となり事前に準備する必要もあります。
申し込みの時には、いつから家賃が発生するのかをきちんと把握しておきましょう。現在空室ですぐ入居できる物件なら契約した日から家賃が発生する場合があります。4月1日に入居したとしても3月1日に契約したら1か月分の無駄な家賃を支払わなくてはならないので注意しましょう。
また、住みたい部屋が見つかったけど家賃がちょっと高い場合など、契約することを前提に交渉すれば少しだけ金額を下げてくれる場合があります。
契約に掛かるお金
契約時に初期費用として敷金、礼金、仲介手数料などが掛かってきます。家賃とは別に取られるので、ある程度まとまったお金が無ければ部屋を借りることはできません。簡単に見ていきましょう。
敷金
敷金とは、退去時に原状回復のため使われるお金で基本的には原状回復に使われなかった分が退去時に戻ってきます。敷金は家賃の1~2か月分が目安です。
礼金
礼金は、謝礼金という名目で大家さんに払うものです。これは退去時には返却されません。家賃の1~2か月分が目安です。最近ではこの礼金が0という物件も多くなっています。
仲介手数料
仲介手数料は、不動産屋さんに支払うお金です。家賃の1か月分が上限となっており、不動産屋さんはこの仲介手数料を目的に部屋探しを手伝ってくれます。
引越しの準備
契約が無事に済んだら引越しの準備に移りましょう。引っ越し会社の手配や引っ越しの準備など行う事は様々です。
引っ越し業者は、ハイシーズンと呼ばれる3月から4月など料金が高くなる時期や土日は料金が高くなる場合があるのでなるべく安く抑えたい方は、オフシーズンの平日を希望するようにしましょう。
意外と準備は時間がかかるので、早めに準備に取り掛かることをお勧めします。
入居完了後
入居完了後は、転居届や免許の住所変更など役所系の手続きや電気、ガス、各所への住所変更手続きが必要になります。
住所変更などを早く行っておかないと、実家に郵便物が届いたりお風呂が沸かせなかったりと困る事も多いので、事前に手続きを行えるものはしておくとスムーズな新生活開始ができるでしょう。
参考URL賃貸部屋探し編 | SUUMO住活マニュアル