LED電球、暗く感じる原因は??

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先日、お気に入りの照明の白熱球の買い置きが切れてしまったので、
かるーい気持ちでコンビニに行くと…なんと、白熱球が置いてないではありませんか!
店員さんに聞いてみると、もう随分前から白熱球は置いておらず、
置いているのはLED電球のみなのだと言うこと。

数年前から国内主要メーカーでの白熱球の生産は中止となり、
街全体の明かりはどんどんLEDに変わってきています。
みなさんのお宅もきっと殆どの照明がLEDになっているのではないでしょうか。

しかし、LED電球に買い換えた際に気になってしまうのが、
その電球の「明るさ」について。
「○W(ワット)形相当」と書いてあるのを確認し、
できるだけ近いものを買ったつもりなのに、いざつけてみるとなんだか暗い。
そんな経験はありませんか?

どうして暗く感じてしまうのでしょうか。
それにはLEDという明かりの特性が関係しています。
一般の電球や蛍光灯などが360度全方向に光を放射し、
周囲を全体的に明るく照らすのに対し、
LEDはLED発光素子を並べて組み付けられているため光に指向性があるのです。

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この写真を見てもわかりますが、確かにLED電球は電球下部が覆われていて
その部分は光を発しない構造になっているものが多いですよね。
この構造上、光が上に広がることはありません。
これが、光が上に広がる性質の白熱球よりも暗く感じる一番の原因なのではないかと思います。

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(via LED推進協議会)
購入の際には、使用するLED照明器具の形状、
使用する部屋の状況などをよく見極めることが大事になってきます。

また、暗く感じてしまうのにはもう一つ原因がありました。
今まで一般的な電球の明るさはワット(W)で表示されていたので、
LED照明製品の発売当初には私たち消費者にわかりやすいように
「白熱電球○W(ワット)形相当」という表記が行われていました。
しかし、ここに落とし穴がありました。
その明るさの測定方法を統一せず、メーカーによって異なる方法を使っていたのです。
その結果「○W(ワット)形相当」と表記したものでもメーカーによってかなりの
明るさのバラつきが出てしまうこととなり、使用者からは
「LEDの方が暗い」という声が寄せられるようになってしまったのです。
そこで現在では新たに光の量を表す値としてルーメン(lm)という値を
明記するようになっています。

現在、LED照明推進協議会のサイトにはこのような表が掲載されています。
led04 やはり形状に左右されてしまうため、あくまで目安となってしまいますが、
ぜひ参考にしてみてくださいね。

「エコ」という観点からも「節約」という観点からも優秀なLED照明。
最近では白熱灯の暖かな明かりのようなLED電球なども次々に発売されて、
日に日に選択肢が広がってきています。
賢く使って、地球にもお財布にも優しくしていきたいですね。

(via 大塚商会)

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