マンションは買ったら終わりじゃない?どのくらいのランニングコストがかかる?

1621302_s

画像出典元

マンションは購入した後でもかかるお金がいくつかあります。この記事では、そんなマンション購入後にかかるお金について解説していきます。

マンション購入後にかかる費用

28630042_s

画像出典元

マンションは購入したら終わりではありません。ここでは、マンション購入後にかかる費用について解説していきます。

管理費

管理費は、マンションの共用部分の清掃にかかる費用や管理員の人件費、エレベーターや浄化槽などの設備メンテナンス費用、共用部分の火災保険などマンションに住む上で負担しなければならない費用です。

基本的には、管理会社に支払うことになりマンションを所持している限りは、かかる費用となります。

ちなみに、毎月マンションの持分に対して負担するため専有面積が広ければ広いほど管理費を多く支払わなくてはなりません。

修繕積立金

修繕積立金は壁の塗り直しや配管のリニューアルなど、12年から18年に1度くらいの頻度で行われる大規模なマンション修繕に充てるお金です。

管理費と一緒で毎月かかる費用になります。

こちらも専有面積が広ければ広いほど金額が高くなります。

駐車場代

マンションは、部屋を購入しても駐車場代は別のことが多いです。

自動車を所有している限りは、永遠にかかるお金になりますし、そこまで安くないので結構な負担となります。

倉庫、ロッカー代

荷物などが多い場合、倉庫やロッカーが必要になります。

一戸建てのように庭へ物置を置くことはできないため、別で借りる必要があります。

管理費は上昇傾向

28205060_s

画像出典元

先に説明した管理費やマンションの改修に必要な修繕積立金ですが、近年上昇傾向にあります。

東京カンテイが発表したデータによると、首都圏の70平方メートルの平均管理費は2013年に1万5,581円でしたが、2022年には1万9,548円に増加しました。

同様に、修繕積立金も2013年の6,788円から2022年には7,946円に増えており、これらの費用は2013年からの約2割の増加傾向が見受けられます。

増加している理由は?

4167363_s

画像出典元

マンションの管理費および修繕積立金が年々増加している理由は、いくつかの要因が考えられます。

まず、管理業務委託費が最も大きな部分を占めており、この費用は管理業務、点検、清掃などに関するものです。

特に管理員の人件費が高騰しており、これには人手不足が影響しています。

法律に基づく設備点検や清掃などに人が必要であることから、人件費の上昇は管理費の増加に寄与しています。

また、大規模修繕工事の費用も上昇傾向です。

建築資材の価格上昇や建設業界の人手不足が主な要因であり、これが工事費用の増加につながっており、修繕積立金の額も増大しています。

東京カンテイによれば、ランニングコストはマンションの坪単価と連動して上昇しているとされています。

特に首都圏では、新築や高額なマンションの増加が見られ、これらの物件では建物性能や管理内容の向上が求められています。

高額なマンションやタワーマンションでは、管理費や修繕工事費用が通常の物件よりも高額となり、これが全体のランニングコストの増加原因と言えるでしょう。

管理費と修繕積立金の相場は?

28172138_s

画像出典元

マンションの管理費は、各住戸の専有面積に応じて算出されます。

例えば、総専有面積が3500㎡で年間の管理費が600万円の場合、1㎡当たりの年間管理費は約1714円です。

したがって、専有面積80㎡の住戸の年間の管理費は約13万7000円で、これを月額に換算すると約1万1500円となります。

同様に、国土交通省の「平成30年度マンション総合調査」によると、現在の管理費の1戸当たりの平均は月額1万862円で、1㎡当たりの平均は月額147円です。

これに基づいて、専有面積80㎡の場合の月額管理費は約1万2000円弱、専有面積90㎡の場合は約1万3000円強です。

このように、専有面積が広くなるほど管理費が増加する仕組みとなっています。

※設備や管理の内容でも変わってきます。

また、現在の修繕積立金の平均は国土交通省の「平成30年度マンション総合調査」によると、1戸当たり月額1万1243円、1㎡当たり月額164円です。

これを専有面積に換算すると、専有面積80㎡の場合は月額1万3000円強、専有面積90㎡の場合は月額1万5000円弱となります。

マンションのランニングコストは変動する

27283518_s

画像出典元

マンションのランニングコストは変動していくことがあり、特に修繕積立金は長期修繕計画に基づいて算出され定期的に見直されるものです。

そのため、物価上昇などで工事費用が上昇すれば今まで支払ってきた分では不足する可能性も十分あります。

徴収方法によっては将来の値上げが組み込まれている場合もあり、ランニングコストが予想外に増加する可能性も考えられます。

また、管理費は人件費の高騰などに影響されるため今後も上昇していく可能性も考えられるでしょう。

マンション購入後は現在のランニングコストが継続するか確認し、値上げや修繕計画の確認や管理が必要です。

参考URL
マンションの維持費は毎月どれくらいかかる?平均や築年数での違いを解説 | 住まいのお役立ち記事 (suumo.jp)

9年で2割増?! マンションのランニング・コストが上昇中! 管理費・修繕積立金の値上がりリスクに注意 (sbiaruhi.co.jp)
t@~[

同じカテゴリの最新記事

このページのトップへ