昨年あたりから、この言葉を目にすること、耳にすることありませんか?
「ミニマリスト」
本屋さんに行くと、この言葉を掲げたタイトルが沢山出ていて、
特別コーナーが設けられていることも少なくありません。
「ミニマリスト」とは、英語で「最小限」という意味を持つ「ミニマル」を使った造語です。
持ち物を必要最小限にし、生活を豊かにするというライフスタイル、
またはそれを実行している人を総じてミニマリストと呼んでいます。
数年前から流行していた「断捨離」はいらないモノを捨てて片付ける、というものでしたが、
「ミニマリスト」はいらないモノを捨てるだけでなく、
そもそもモノをできるだけ所有しないようにしよう、
ということをポリシーとしているようです。
言葉で説明されても、いまいちピンとこない方もいらっしゃると思いますので、
実際にそのお部屋の様子を写真で見てみましょう。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない」の著者でミニマリストの第一人者でもある、
佐々木典士さんのお部屋です。
こちらがBefore。
うーん、一人暮らし男子!という感じのお部屋です。
モノが入りきらず、散乱しています。
そしてこちらがAfter。
ま、まるで某無印さんの広告のようです…!!
内見しに行ったお部屋にポン、ポンとお布団とテーブルを置いただけに見えてしまいます。
かなり極端なライフスタイルですが、モノの多さに悩んでいる人は相当多いようで、
今年の初めにはNHKでミニマリストの生活を扱ったドラマも制作されました。
原作は、いわゆる「汚部屋」から「捨てたい病」を発症し、
自らを「捨て変態」とまで呼ぶほどモノを持たなくなったゆるりまいさんの著書。
こちらの作品では「もったいない」「いつか使うかもしれないから」と捨てない母
祖母たちと、とにかく捨てたい主人公とのやり取りがコミカルに描かれていて、
その価値観のぶつかり合いには考えさせられるものがありました。
ミニマリストになる人は、30代くらいからの若い世代が多いのだそうです。
いわゆる、生まれた時からモノに恵まれていた世代。
100均なども登場し、便利なものも安く手に入るようになった時代を生きて来た世代です。
簡単にモノが手に入るからこそ何が大切なのかが曖昧になってしまった結果、
思い切ってシンプルにしたい、という思いが強くなっていったのでしょう。
もちろん、ここまで極端なライフスタイルは難しいかと思いますが、
自分の本当に必要なモノは一体なんなのか?
これさえあればとりあえず生きていける!というものはなんなのか?
という事は一度考えてみてもいいかもしれませんね。