エアコンの暖房だけでは寒くて仕方がない日、
みなさんはどうやって暖をとっていますか?
ホットカーペットにこたつ、湯たんぽや電気毛布など色々ありますが、
お値段もお手頃で使い易い電気ストーブを取り入れている方も多いのではないでしょうか。
火を使っていない安心感もありつつ、暖かい熱源に手をかざす事ができ、
持ち運びもできるため、いつでもどこでも好きな時に好きな場所で使えるとあって、
人気の暖房器具ですよね。
しかし!
なんと冬場に起こるストーブ火災の約6割が、
電気ストーブが原因という驚きの調査結果が発表されました。
製品評価技術基盤機構(NITE)が昨年発表したデータによると、
電気ストーブの誤った使用方法で、布団や洗濯物が燃えるなどとした火災や事故が
2017年3月までの5年間で434件起きており、27人が死亡しています。
死亡事故の8割超は60代以上で、高齢になるほど事故が起き易い傾向があるそうです。
事故の直接の原因としては、布団が電気ストーブに触れ発火する、
脱衣所を暖めよう電源を入れたままその場を離れ部屋を焼いてしまうなど。
みなさんも似たような使い方をしていませんか?
特に冬場は洗濯物を乾かすのに電気ストーブを使う人も多いようですが、
絶対にやってはダメな使い方のひとつです!
ストーブの上に突っ張り棒で洗濯物を吊るしていて、
突っ張り棒ごと落下して引火…なんてパターンも多いようです。
実際に行われた実験では、電気ストーブにタオルを置いてから約5分で発火。
電気ストーブから10cm以内はストーブに接していなくても
燃え易いものから発火する可能性が確認されているそうです。
電気ストーブの周りにはものを置かないように注意しましょう。
因みに消防庁が都民を対象に行ったアンケートによると
「ストーブのうち、最も火災の危険が起き易いと思うものは何か?」という質問に対し、
8割以上の人が石油ストーブと回答したそうです。
しかし実際には電気ストーブの火災が最も多く起こっています。
この、火を使わないという安心感のあるイメージと実際の危険性の乖離が
多くの事故を起こしている一因かもしれません。
正しく使えばとっても便利な電気ストーブ。
みなさんも電気ストーブを使用する際には
ストーブの周りにカーテンや洗濯物を置かない、
外出、就寝前には必ず消すなど、安全対策を万全にしましょう。
(via 産経ニュース、東京消防庁)